先日書いたように、この三連休の土日は、東京行きであった。透析時間を早朝にずらしてもらって、11時頃の新幹線に飛び乗って1時前に東京着。飲み会は夕方6時半からだというのに、何故そんなに急ぐのかというと、ちょっと寄りたいところがあったんだね。

 それは日本橋横山町、馬喰町。都内有数の衣料品問屋街である。おれは家業のアパレルと言う仕事を始めて以降、20年以上この町に通い詰めてきた。日本橋堀留にも有力問屋があるし、新規開拓もあって、路地裏まで知り尽くしていたと言っても過言ではない。

 で、アパレルを辞めて10年以上経つが、その間、あの会社が店を閉めた、だの、あの会社が自社ビルを売っただの、いろんな話を風の噂に聞いてきた。で、じゃあ、一体どうなってるのか、と、ぶらぶら見学に行ったのだ。するとやっぱり規模を縮小したり移転したり、もう店も無くてマンションになってたりして、感慨も深い。わかっていたけどね。ただ、そのなかにあった昔からの立ち食いソバ屋さんは、かなり繁盛している模様。食いたかったね、昔頼んでた中華そばのコロッケ乗せ。ま、本日は次があるからと。

 

 次があるから、という次は、もう毎年ずーっと食い続けている熊本ラーメンである。大学1年の時、熊本出身の同級生に案内されて以降、新宿に行くたびに食ってきた。その後も東京出張の度に、新宿まで来て、この熊本ラーメンを食い、ディスク・ユニオンでプログレの希少盤や安売盤を探したりしたんだ。

 そしてもう一軒、それは中野大勝軒である。この店も学生時代、そして出張時にも通い詰めた店である。そして、世の中につけめんという世界があることを学んだ店である。

 今回はたまたまそのお店の近所に泊まることになって、朝方、店の前を通りがかったら、すでに開店していて、それならと繰り込んだわけだ。ほぼ二日酔い状態だけど、これは一杯行かなければいけない、ということで、ビールの小瓶と普通つけめん(この店ではつけそば、ね)を注文し、ゆっくりゆっくり食べる。驚いたことに、11時前のこの時間に常連らしき御仁がホッピーをたしなんでいらっしゃるではないか。うむ、町場のラーメン屋はかくあるべし、だな。

 

 その昔は息子と一緒に新しいラーメン屋を開拓してたりしたんだ。でも最近はほとんど決まった店、それも昔からずっと通っている店に行きがちである。それを老化と言うのだろうか?実際、そりゃ新たな美味しいものを食べたい、と思うけどね。それになかなかたどり着けない。もう冒険するより、経験上知った、確実に美味いと思うものを味わいたいと思うのは、それは老化なのだろうか?