NHKのドキュメント番組を見る。サカナクションの山口一郎の「うつ病」からの復帰に密着したものだ。うつ病や、それに類する精神的な疾病は、誰にも、そして何時いかなる時にも降りかかるらしい。ただ彼らサカナクションの場合、一連のダンスミュージック系から脱却するが如くの「グッドバイ」あたりで、変わりゆくことを予感させていたと思う。ま、そこにコロナ禍が重なって山口さんに過重な負担がかかったのかもしれない。

 それにしてもロックミュージシャンにうつ病、あるいはそれに類する病に襲われることが多いのはどうしてだろう?思いつくまま記すると、高橋幸宏さん(神経症と言われていた)、ムーンライダーズの鈴木慶一(ユキヒロにうつされた、とか)、パンタ(ケーイチからうつされたとか言う)、などが思いつく。他にも多くいるのかもしれないが、いずれもどちらかと言えば先端的なロックミュージックを探求する系の人々に多いのかもしれない。ハードロックとかメタル系とかロックンロール系にあまり聞かないのは、彼らは酒&ドラッグ方面へと走るからかもしれない。

 

 おれの周りにも、うつ病系の病に捕らわれる人がかなりいて、あいつもこいつも「うつ病」らしいとかなっていた。で、おれの高校からの親友も「うつ病」関連で亡くしているのだ。後から聞くに、うつからの回復時期にあったらしいが、春の陽気に誘われてか、止めていた酒を飲み、吐しゃ物を詰まらせ、向こうに行ってしまった。

 「うつ病」関連の病の場合、春先に温かくなった時や連休明けなどに、ふいに自ら死を選んだりすることが多いと聞く。「うつ病」のことはさっぱりわからないけど、もう少し、もう少しだけ、この世界に留まって欲しいものだ。