中途読みかけ本が溜まりまくっている。半分とか3分の2ほど読んで、しおりを挟んだまま、そのままになっているのだ。あまり間が空くとすっかり内容を忘れていて、最初から読み直す羽目になったりもする。

 なんでそんなことになるかと言うと、本好きの人にはわかってもらえると思うのだが、読んでるハナから興味ある本が出現するのだな。更に良くないのは、予約済み図書館本である。なるべく新刊本は買わない、と決めているから積極的に図書館を利用していて、常に予約限度の4冊ほどの予約を入れている。

 で、突然予期なく予約本返却の知られがメールされ、急に期日までに読まなきゃならん本が増えちゃうのだ。そんなわけで、中途半端な未読本が積み重なっていく。

 

 先日も長らく放るっておかれた、あのロックバンド本「FOOLS」もやっと読了した。もちろんいろんな思いがあるのだが(80年代中盤まで、何故かこのバンドにずっと関わり合いがあったんだ)、それ以降、特に再結成以降は全く知らないことばかりで、興味深かった。

 何と言っても川田良だな。彼は凄い読書家で、ランボー、セリーヌ、ブレヒト、レーニンやトロツキーの著作まで読んでいて、更に最も敬愛していたのは植谷雄高であったと言うのだ。いやーそうなのか、植谷雄高氏の「死霊」はおれは高校生の頃から読みふけっていて、なんだこの「ぷふーい」ってのは、とか思っていた(首猛夫ね)。で、大学に進んで、「自同律の不快」などと呟いても、さすがに知っている友人やゼミでやってる知り合いとか居たものだ。

 

 そう言えば、ウチの学園祭でその川田良くんがちょいとトラブルを起こしたことがあった。ま、フールズ関連はトラブルが付きまとうのだけど。その後、落ち着いて事情を聞いているとき、子供の頃、彼は合唱隊に居た、というのだ。それがどうも民青系らしいのだが。なるほど、その辺りに彼の読書癖があったんだな、と。

 

 で、トラブルって何?と思うよな。野外ロックコンサートの出番が終わった良が、某有名バンドに突発的に飛び入り、そのバンドのローディーと殴り合いになったというもの。そのローディーも、当時の業界でいわく付きともいわれてたからな。

 ま、とにかくヤツらと関わり合うのは、大変であった。いや、非常に面白くもあったのだが。