何だか今年のお花見の人出はかなり凄い。ウチの近所の小さな河川沿いの公園の桜も満開で、これまで見たことないほどの人出である。今年の3月は天候不順で、桜の開花も遅れたことから、待ちわびた、ということもあるのかもしれない。

 ただ、やっぱり桜は4月が似合うし、お花見は4月でしょう。近年は3月の後半に満開になったりして、どうも盛り上がらない気分。大体、3月決算の会社も多くて3月末なんてバタバタなんだから、そんなの片付けて新人とか入ってくる4月にこそ、花見も盛り上がるというものだな。

 おれが大学生だった頃は、4月初旬は桜満開の時期で、大学前の外堀公園でお花見大宴会、というのが各サークルの定番だった。夕方の少し遅い時間に市ヶ谷の駅から外堀公園を歩くと、一升瓶を抱えた学生がバタバタ倒れているのがある種の風物詩で、ああ、新年度が始まったのだ、と思ったものだ。

 

 金曜夜には、ちょいと餃子など食いたくて「餃子の王将」に出掛け、餃子やらニラレバ炒めやら、小エビの天ぷらだのを焼酎でヤって、ミニ天津飯で〆たりした。それにしても、もっと近所のいわゆる町中華の店が無くなって、非常に困っている。いちいち運転手を息子たちに頼まなけりゃならん。ちょっと前まで、気が向いたらフラっと立ち寄って餃子とザーサイでビール、タンメンで〆てブラブラ歩いて帰宅、なんて普通だったのだが、そんなお店がことごとく閉店している。ほとんどが高齢化によるものだという。

 

 これは本当に由々しき事態であるよな。東京でもこの辺りでも、どんな街にも銭湯と総菜屋と蕎麦屋と中華屋が必ずあるのが、まっとうな街並みだと思うのだけどね。

 風呂上がりに、タオルと風呂桶持って蕎麦屋に入れ込み、冷酒と鴨南蛮などで、ぼんやりTVの歌番組を眺めたりしたいものだ。