何だか年明けから波乱だらけで、今年一年、どうやら波乱含み、ということかもしれない。おれはといえば、もはやボンヤリTV画面を眺めるばかりである。地震や火災のニュース映像に加え、ラグビーや駅伝など見たり、YouTubeにNetflixやアマゾンプライムなんかの配信系映像番組やら取り溜めた録画番組やら、TV画面の奴隷と化している。

 それにしても、旧Twitter、現X、の書き込みの、余りのひどさにうんざりする。いつからこんなことになったのだろう。陰謀論にもっともらしいデマ、ウソ、関係ない映像にメチャメチャなキャプチャーつけたりとか、こういう事、まともな大人は普通やらないと思うが。

 

 で、この年末年始は、妙な書物ばかり読んでしまっている。「おやじはニーチェ」高橋秀実(認知症の父親を哲学的にユーモラスに語るルポ)「生きる悪知恵」西原理恵子(これは傑作!サイバラがバッタバッタと切りまくる人生相談)、「だから、あの人は嫌われる」吉原珠央、(まだざっと目を通しただけ、でもおれは嫌われる人になるのが目標)、「作家の贅沢過ぎる時間」伊集院静、(何となく池波正太郎氏を思わせる食エッセイ)、「建てていい?」中島たい子(あれ、これ読んだことある?)などなど。

 しかし気が付くとこれらすべて、ブックオフとかの100円、200円コーナー書ばかりである。おれ、好きなんだよね、そんなコーナー。東京在住時に月一くらいで通った神田古書店街でも、もっぱら表にでてる特価ワゴンばっかり見て回ってた。で、草臥れて「キッチン南海」か「いもや」、金に余裕があれば「揚子江菜館」やら「ランチョン」でビール飲んだりしてたな。

 

 あ、思い出した、この書店街で高価な買い物をしたことは殆ど無いが、一度だけ洋書というかイラスト集を3冊買い込んだことがある。「イエス」のアルバムジャケットで有名なロジャー・ディーンのイラスト集で、1冊2500円程度と意外に高くなく、今もおれの本棚に鎮座している。ちょっと後で眺めてみるか。

 

 こんな波乱の年明けに、ロジャー・ディーンの浮世離れしたイラスト、悪くないと思うのだが。