犬猫 | 俺町物語

犬猫

犬「わん」

猫「おい」

犬「!?」

猫「いや、そーいうのいいから」

犬「(おい、ご主人様に聞かれるだろ)」

猫「もうさ、最近鳴きまねするの面倒になってきたんだよ」

犬「面倒って・・・」

猫「飯が食いたいのに遊んで欲しいと勘違いされるし・・・」

犬「それでもおまえ楽しそうに遊んでたじゃないか」

猫「・・・・・そりゃおまえ・・・本能だもん」

犬「飼い主は俺らがしゃべることなんて望んでないんだよ。犬ならワン、猫ならニャンってな具合で鳴いてないとダメなんだよ。」

猫「それが意味わからん。犬のワンならまだ許す。だが、猫のニャンはなんだよ。」

犬「なにが不満なんだよ」

猫「なんで小さい『ゃ』が入るんだよ。なに?ニャンって・・」

犬「仕方ないだろう。この地域の人間はみな、猫はニャンと鳴くと思ってるんだから」

猫「だとしてもニャンはないわ・・・猫に対してかわいらしい妄想を抱きすぎだろう。現実はもっとえげつないのによ。」

犬「じゃあどんな鳴き声が適切だと思うんだ?」

猫「そうだな・・・じゃあ飯が食いたいときは『メシ』遊びたいときは『オンナ』犬に死んで欲しいときは『イヌジニ』といったようにある程度鳴き声が変化するのがいいと思うんだが」

犬「犬に死んでほしいときってなんだよ」

猫「まあ気にするな」

犬「・・・・・・。」