特別授業 | 俺町物語

特別授業

古いもの好きの古井さんは、先生になりたかった。


しかし、彼は教師の資格を持っていなかった。


取材班の計らいで、彼は特別講師として古いものを教えることになったが・・・



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※とりようによっては下ネタにも取れる記事なので、ダメな方はこの辺で読むのをやめよう。

基本的に、俺町物語は下ネタなんか使わないから、こういう感じの注意書きがないときは、安心して読もう。




「本日は特別講師を迎えての集会の時間とさせていただきます。では、特別講師の古井さん、お願いします」



取材班の思いが通じたのか、ついに特別授業が始まった。



どうせだからと、この場も取材してみた。



「なかなか、さまになってるじゃないですか」



取材班、広報部の山口が微笑んで私に言った。



確かに、古井は古いものにだけはマニアックだからな。



古いものを説明しろと言われたら右に出るものはいないだろう。



説明を始めて数分・・・



今度は、古いものに触れてみようのコーナーに突入した。



「じゃあ、古いものに触ってみたい人ー!」



「「はい!」」



二人の中学生が手を上げた。



言うまでもないかもしれないが、Kスケと早乙女である。



Kスケは、武士の世界観にあこがれて手を上げたようだが、



早乙女は、古いものに触ることがなにかしらの運命なのだと解釈したらしい。



二人が壇上にあがる。



実は、このとき取材班も壇上にいた。



今日は撮影部も来ているから、間近で古井を撮りたかったのだ。



「おじさん、このカタナ触っても良い?」



「良いよ」



なんて、ほほえましい光景だ。



ただ、侍のゲームや漫画ばかり買い集めていたKスケが本物に触れてみる。



これは、いい教育だ。




「わ、私も触っていいかしら?」



「おお、あんたも侍がっ・・」



一瞬、時が止まった。



空気がしーんとなった。



早乙女は、ロマンチックでありながら先天的にエロいのだった。



彼女は、古井が持ってきた本物の刀ではなく、Kスケのカタナを掴んでいた。



全校生徒が見守る中、こんな暴挙に走るとは、なかなかの根性である。



「卍解!」



次に早乙女は、神経をその握った手に集中させ、カタナを卍解させようとした。



いくらなんでもBLEACHじゃあるまいし。



こりゃ、めちゃくちゃだ、そう思って山口を見たら、山口の目が燃えていた。



「ボクも負けてはいられません。先輩のカタナで勝負だ!」



「え?」



いやいやいや、山口くん?



どこを掴んでるのかな。



っていうか、ぼくら取材しに来たんだよ?



「卍解!」



うわあああああああああああああああああああ



山口は、早乙女にカタナを振りかざした。



カキィン。



しかし、早乙女の持つカタナにはじかれた。



「なかなか、やりますね。さすが、師匠のカタナだけはある。このままでは、負けてしまう。よし、かの宮本武蔵がやったと言われる二刀流をやってみよう」



そういうと、山口は古井のカタナを掴んだ。



物凄い形相で「卍解!」と叫んだ。



「あ、あれ?卍解!・・・卍解!卍解!バーーンカイ!だめだ。できない。」



苦悩する山口にアシスタントの野中がやってきて



「山口くん。古井さんのカタナは古いからもうさびちゃってんのよ。諦めなさい」





この女が一番、えぐいと思った。