『午前10時の映画祭』で、『AMADEUS ディレクターズカット版』を見てきた。
- アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]/F・マーリー・エイブラハム,トム・ハルス,エリザベス・ベリッジ
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約3時間の超大作です。
3時間あるから、途中お腹すくかなと思って、
普段は絶対買わないポップコーンとドリンクをセットで買ってしまったのですが、
結局3時間集中してしまって、
一口も口にしなくても平気でした![]()
さて、お話の感想。
宮廷音楽家のサリエリが、
神童・モーツァルトに対して妬み続け、
老年、精神を病んで自殺未遂するところから始まる。
既にもう超ダークなんです。
精神病棟で暮らすサリエリが、
牧師を呼んで、モーツァルトに対する、
ダークな思いを告白をしていきながら、
物語は進みます。
神童と呼ばれたモーツァルトと、
彼の才能を認めつつも、妬むサリエリが、
徐々に常軌を逸し、精神が崩壊していくところを、
モーツァルトのオペラ楽曲をふんだんに使って表現されています。
ホラー映画よりも、
精神崩壊する心理描写の映画の方が、
リアリティがあっておっかないです。
この前観た、 『ブラックスワン』も、
チャイコフスキーの白鳥の湖に併せて、
どんどん精神が崩壊していくけれど、
なかなか壊れ方が、実生活に誰にでもありそうなきっかけで、
怖かった。
人間、いつの世でも、
精神崩壊のきっかけの一つは、
絶対『強い憧憬と妬み』なんですよ。
死の縁にいるモーツァルトに、
作曲を手伝うよと申し出るサリエリ。
モーツァルトの身体を休ませずに、
寝ずに夜通し作曲をやらせる。
精神的に、肉体的に追い込んでいくところが、
めちゃくちゃ怖い。
追い込んでいくサリエリの精神状態だって、
相当おかしくなっているわけで。
負のスパイラル全開でした![]()
それとこの映画は、モーツァルトを決して良くは描いていないです。
モーツァルトのダークサイドを中心に描いています。
サリエリに才能面では妬まれるほど、
モーツァルトは人としてはスーパースターではない。
女癖の悪さ、浪費癖、飲酒に逃げる、借金などなど。
夜な夜な遊びまくるし。
とんちんかんな男になっている。
子供の頃から、神童とか呼ばれてしまうと、
本当に幸福かどうか、怪しいもんだなぁと思いました![]()
それと、モーツァルトの妻・コンスタンツェ。
彼の才能を大変愛しているのですが、
愛しているというか、偏愛しているわけです。
周りが見えていない。
男の才能を愛したならば、
その才能を収めている器(人柄、健康、生活態度など)を、
女は一緒にはぐくんでいかなければならないと、
ついつい思ってしまいました![]()
コンスタンツェ、モーツァルトの才能によりそうにあたり、
精神的にコドモすぎたんですね。
彼の才能に依存してしまった。
だから結果的に共倒れ。
ということで、
モーツァルトの生涯を見ていきながら、
いくつか教訓を見出してしまった私でした![]()
暗い映画なのは間違いないですが、
しかしオペラシーンや、
心理描写など緻密に描かれていて、
(怖い怖いというくらいだしね)
最近にはない見ごたえがありました。
ということでDVDなどでごらんあれ![]()


