【茶道のお稽古】冷たい小豆寄せと「洗心」。GINZA SIXのお能へ繋がるご縁
先日、茶道のお稽古に行ってきました。 今回は久しぶりに「お濃茶」のお点前をしてから、そのあとに「お薄(薄茶)」のお点前をさせていただきました。
大体の全体の流れは体で覚えてきているものの、お濃茶のお点前で、お茶碗を手前に一旦引く動作や、細かい足の運び方など、「あれ?」と少し忘れてしまっている部分もありました。ここはしっかり、おうちで復習しなきゃな、と反省です。
この日のお濃茶の際のお茶杓の銘は、「洗心(せんしん)」を選びました。 心についたちりや垢を洗い落とし、清らかにするという意味ですが、お茶室の凛とした空気にぴったりですよね。
そして、昨日の主菓子は「小豆寄せ」でした。 冷たくてつるりとした喉越しがたまらなく、お濃茶(祇園辻利の『今日昔』でした!)のふくよかな味わいにぴったり合っていて、至福のひとときでした。
「お許し」をいただくための美しいお作法
さて、この日のお稽古ではもう一つ、私にとって心がふわっと踊るような特別な出来事がありました。 先生に、「入門(にゅうもん)」「小習(こならい)」「茶箱(ちゃばこ)」の許状料をお納めしたんです。
ここでお月謝のようにただお渡しするのではなく、とても美しいお作法があります。先輩から教えていただいたのですが、自分の扇子を半開きにして、その上に許状料を入れたのし袋をのせます。 そして、「お家元へお取次ぎをお願い致します。」とご挨拶をして、先生にお渡しするのです。
ここで少し、茶道の世界の「許状」について。 一般的な習い事だと、すべてのカリキュラムが終わった後に「修了証(お免状)」をもらうことが多いですよね。でも、茶道における「許状」はそれとは少し違います。
公式の考え方に基づくと、許状とは「そのお点前(お稽古)をこれから学んでもいいですよ」という、お家元からの【修道許可】を意味するのだそうです。 つまり、ゴールではなく「ここからがスタート」の証! だからこそ、直接お家元から許可をいただくために、先生に「お取次ぎ」をお願いするのですね。
便利で合理的な日常と、伝統的な儀式のコントラスト
普段の私は、お買い物も移動もほぼほぼスマホでのキャッシュレス決済。デジタルツールを駆使した、便利で合理的な日常が快適で大好きです。
でも、あえてこのような伝統的な儀式を行うと、「私はこれで本当に正式に入門したんだ!お点前がんばるぞ!」と、自分の中でスッと覚悟が決まるのを感じました。
合理的ではないからこそ感じられる、相手への敬意や、身が引き締まるような清々しさ。そんな伝統的な世界も、私はやっぱり大好きだなと改めて感じた一日でした。
お茶のご縁から、GINZA SIXの能楽堂へ
伝統的な世界といえば、8月1日に、矢来能楽堂でお能の「錦木(にしきぎ)」を観劇してきました。
そのことを、以前お能について教えてくださったお茶の先輩にお話ししたら、とても喜んでくださって! 「観世流お家元のものがGINZA SIXでやることがあるから、その時お知らせしますね。よかったらご一緒しましょうね」と、なんとも嬉しいお誘いをいただきました。
「えっ、あのGINZA SIXにお能の舞台が!?」と気になって公式サイトで調べてみたところ……なんと、GINZA SIXの地下3階には「二十五世観世左近記念 観世能楽堂」があり、観世流の活動拠点になっているんですね 。 最先端の商業施設の地下に、日本の伝統を象徴する総檜の立派な能舞台が移築されているなんて、そのギャップがまた素敵です。
お茶のお稽古で「お許し」をいただいた清々しい気持ちのまま、次は先輩とGINZA SIXでお家元のお能を拝見できるかもしれない……。伝統文化の世界が少しずつ広がっていくのが、今からとても楽しみです!
これからもお稽古に励んで、美しいお点前ができるようになりたいと思います。
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