【読書記録】
親子の「啐啄同時(そったくどうじ)」〜『今日の風、なに色?』
最近「Kinoppy」で、ピアニストの辻井伸行さんのお母様、辻井いつ子さんが書かれた『今日の風、なに色?』を読みました。
辻井さんのピアノの音色は本当に素晴らしくて大好きなのですが、この本を読んで改めて、その背景にあるご家族の愛とサポートの大きさに胸を打たれました。
本を読みながら私の頭に浮かんだのは、「啐啄同時(そったくどうじ)」という言葉です。 お茶のお稽古などでも耳にする禅語ですが、卵の中の雛が「外に出たい」と内側から殻をつつく(啐)のと、それを聞いた親鳥が外側から殻をつついて助ける(啄)タイミングが、ぴったり一致することを意味します。
辻井さんのあの天才的な才能は、もちろんご本人の生まれ持ったものがとても大きいと思います。でも、そのあふれる才能(雛)に対して、お母様が外側から絶妙なタイミングで、そして全力でサポート(親鳥)をし続けたからこそ、あんなにも美しく世界へ羽ばたくことができたのではないかなと。
まさに、親子の「啐啄同時」の連続だったのだと感じました。
持って生まれた才能も、ご家族の特にお母様のサポートなしには、あそこまで大きく花開くことはなかったのかもしれません。本人の力だけでなく、周囲のサポートのタイミングや愛情が不可欠なのだと、深く考えさせられる一冊でした。
クラシック音楽やピアノがお好きな方はもちろん、心温まる本を読みたい方にもとてもおすすめです。
そして珍しく最近買った紙の本たちです。
ロシア出身のピアニスト「スタニラフ・ブーニン」
裏千家茶道点前教則 こちらは辞書のように使います
▼くまこのSNS・最新ブログはこちら




