35度目の最高優勝を狙う白鵬と2連覇が懸かるフテブテルとの今場所の賜杯を大きく占う一番。立ち合いから先手をとったのは白鵬。右四つ左上手（ただ上手は一枚廻し）の必殺形の形で相手を組みとめると攻めて攻めて攻めまくります。ただ途中でその一枚廻しも伸びてきて苦しくなるものの、最後まで相手に左の上手を与えずに巻き替えを許しませんでした。土俵際まで寄り立てて、最後は深く上手を取り直して寄り切れました。
これで白鵬は10勝1敗と51場所連続で幕内地位での2桁勝利に、他の追随を許しません。後は通算連続勝ち越し55場所（幕内だけでは49場所で既に抜いている）の記録を持つ武蔵丸だけですか。フテブテルは2敗目を喫して連覇に黄色信号。
格さんはマークン相手にも17勝18敗と拮抗していましたが、不調の彼に右四つに組み勝って落ち着けたか？左の上手が深いながらもそこを上手く横から攻めて問題にしませんでした。10勝1敗とこちらも白鵬に並走。
ただ栃煌は豪たんの悪癖の首投げを喰って痛恨の2敗目。立ち合いは両者とも踏み込みに迫力不足。ただ先に右の上手を引いたのは栃煌の方。ただ底から状態で攻めて行ってしまったのが誤算。相手のそれが決まってしまいましたね。強く厳しく引きつけて寄り立てるべきでしたね。（相手の）体勢も十分ではなかったですから。
一方の豪たんは7勝4敗。何とか最終盤への2桁勝利へ望みのハードルを少しでも下げたまま行きたいですが…（残り4日で豪風→白鵬→格さん→キセノンでしょうから）。
さて12日目。格さんとフテブテルのまたもゴールデンカード。白鵬は負傷のカド番のマークン、栃煌は苦手気味のイケメン君と対戦。果たして…？