野田佳彦財務相は14日のNHKの討論番組で、東日本大震災の復興財源を賄うための臨時増税の実施時期について「政府や日銀、国際機関、民間シンクタンクも来年は3％近い成長が可能とみている。そういう基本シナリオ通りにかじ取りしていくことが必要で、税制措置の環境整備をする」と述べた。これは、復興需要に伴う経済成長が見込める来年度中の増税実施を示唆した発言だ。
財務相はまた、菅直人首相退陣後の新政権の経済財政運営に関し、「国家戦略の観点からしっかりとした会議が必要だ」と述べ、自民党政権下で予算や経済政策の基本方針を策定した経済財政諮問会議の復活を検討すべきだとの考えを表明。与謝野馨経済財政担当相も同会議の復活を提案しており、財務相は番組の終了後、記者団に「与謝野氏の意見をよく聞きたい」と語った。（14日12時37分付、時事通信『復興増税、来年度実施＝諮問会議の復活検討―野田財務相』より抜粋）
またしても“日曜討論”ネタですか。
民主党政権になってから事務次官会議や経済財政諮問会議を廃止して上で国家戦略局を新設してコンクリートから人へ脱官僚政治を目指してきたのですが…。結局、“国家戦略局”は“国家戦略室”に降格して開店休業状態で期待外れ。ヤっぱり経済財政諮問会議は必要だったということなのでしょうね。
かといって与謝野氏とタッグを組むようでは…。もし首相になったら、事実上の内閣総理大臣は財務省事務次官ということになるのでしょうね。経済財政諮問会議を復活させるのでは尚更だと。財務省をもっと解体しないといけないですね。大蔵（省）（その当時は省庁の中の省庁と言われていた）のときよりマシでしょうが、まだ権限が強すぎますよ。