インクリング「今日もそれなりに働いたぜ」

 

彼の名前はインクリング

気色悪いという感情が擬人化したキャラだ

性別は男性である

 

インクリング「擬人化キャラ説明するノリで俺のことディスるな!」

 

スティーブ「おや池田くんじゃないか」

 

インクリング「インクリングと申しますけれども」

 

なんだかんだこの2人仲良さそうだよね

 

スティーブ「まあ鉄板コンビだからな」

 

インクリング「そうなのか?」

 

スティーブ「そういうことにしておいてくれ」

 

2人は今駅のホームで電車を待っているようだ

 

ウロン「間も無く888番乗り場が参ります」

ウロン「危ないと思うけど黄色い線の外側でお待ちください」

 

インクリング「絶対危ないだろ」

 

スティーブ「変わったアナウンスだなー」

 

そして電車がやってきた

2人は早速電車に乗り込んだ

 

スティーブ「やることもやったしさっさと家に帰zzz」

 

インクリング「普通そのタイミングで寝るか?」

 

と言いながらインクリングも眠りについた

そして数時間後・・・

 

スティーブ「ん・・・ 寝てたか」

スティーブ「それにしてもこの電車相当長い時間走り続けているな」

 

ウロン「お目覚めかな?」

 

スティーブ「まあな」

 

えぇぇぇぇ!? なんでウロンの声が聞こえるんだー!

 

ウロン「お静かに」

 

いや私は気を利かせてわざとオーバーなリアクションを

 

スティーブ「インクリングー! 緊急事態だぞー!」

 

無視されてピエンも出ない

 

インクリング「あれ? まだこの電車走ってるのか?」

 

ウロン「インクリングも目覚めたようだね」

 

インクリング「これってもしかしてきさらぎ駅行きの電車か?」

 

スティーブ「いやきさらぎ駅のブログなら随分と前にやってるぞ」

 

インクリング「ほなきさらぎ駅とちゃうかー」

 

メタ発言もりもりのミル○ボーイやめろ

 

インクリング「じゃあこの電車どこ向かってるんだよ!」

 

ウロン「どこにも向かってないよ」

ウロン「なぜならこの電車は僕が作り出した異空間を走り続けてるんだからねーーーー!」

 

インクリング「ああ よくあるやつか」

 

スティーブ「まあこのブログ週7のペースで非現実的なこと起きてるもんな」

 

ウロン「そりゃあお前らもなれるか」

ウロン「いやいや! 納得してる場合じゃなくて!」

 

ウロンは一呼吸おいた

 

ウロン「この電車は僕が作り出した888番乗り場という空間を走っている」

 

インクリング「・・・それって前にやった88番出口みたいなやつか」

 

そういえば半年前ぐらいにもそんな空間行ってたね

 

ウロン「この電車から出るには各車両で起きている異変や異常を掻い潜る必要があるのさ!」

 

インクリング「異変を見つけたら引き返すわけじゃないんだな」

 

ウロン「後は感覚で乗り切れ」

 

インクリング「おい司会進行!!」

 

それ以降ウロンのアナウンスが流れることはなかった

 

インクリング「・・・ここで立ち止まっていても仕方がないよな」

インクリング「よしスティーブ! さっさとこんな馬鹿げた電車脱出するぞ!」

 

スティーブ「・・・え? すまんボーッとしてた」

 

車両にはスティーブの悲鳴と何やら痛そうな音が響くのだった

 

スティーブ「扉をオペン!」

 

インクリング「OPENな」

 

2人は隣の車両に進んだ

その車両にはニブルスと圭一がせきに座っている

各々スマホや本に視線を落としておりインクリングたちには気づいていないようだ

 

スティーブ「吊り下げられているポップアップたちに異変はないな」

 

インクリング「圭一から加齢臭もしないな」

 

圭一 中学生だぞ

 

スティーブ「特にこれといった異変や異常は見受けられないな」

 

と口にした次の瞬間電車の窓が全て割れた

そして車両が激しく横に揺れ始めた

 

インクリング「なんじゃこりゃあああああああああああ!」

 

スティーブ「やばいぞこれ! 今にも電車から投げ出されそうだ!」

スティーブ「こういう時は何かにしがみつけば大体なんとかなる」

 

インクリング「本当か? 信じていいんだな? 信じるぞ! 本当にいいんだな?」

 

半信半疑のインクリングと至って冷静なスティーブは座席にしがみついた

なおニブルスと圭一は全く動じなかった

 

インクリング「・・・落ち着いたか?」

 

スティーブ「とりあえず異変をやりすごしたみたいだな」

 

2人は次の車両へと足を進めた

 

インクリング「おっ、さっきまで0番と表示されていた電光掲示板が1番になってるな」

 

スティーブ「つまりさっきのあれは異変をやり過ごしたってことだな」

 

この調子で888番まで続ければクリアである

 

インクリング「・・・」

 

スティーブ「・・・」

 

2人「道のり遠すぎるだろ・・・」

 

確かにね

 

圭一「おらーー!」

 

スマホを見ていた圭一が突然癇癪玉を2人に投げつけた

 

インクリング「あっぶねえ!」

 

スティーブ「これはきっと当たったらダメなやつだな」

 

圭一「ふははははははーーーー! ストレス発散じゃーーーーー!」

 

圭一は愉快そうに笑いながら次々と癇癪玉を投げつけるのだった

 

インクリング「やべっ!」

 

インクリングが転んでしまった

 

そこに飛んでくる癇癪玉

 

インクリング「ああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

スティーブ「こんなこともあろうかと用意していた金属バット!」

 

スティーブは金属バットで癇癪玉を打ち返した

 

圭一「のわああああああ!」

 

そして圭一に命中して気を失ったとさ

 

インクリング「ありがとなスティーブ 助かったぜ」

 

スティーブ「お礼なら言葉じゃなくて金で返してくれよな!」

 

なんだこいつ

 

インクリング「次の車両は・・・」

 

車両に入るや否やなぜか大量の炎が降り注いだ

 

インクリング「ファアァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

スティーブ「ここは急いだ方がいいな!」

 

2人は急いで次の車両へ移動した

 

スティーブ「さてと次の車両はどんな感じだ?」

 

インクリング「・・・なんか電車が減速していってないか?」

 

インクリングの言う通り電車は少しずつ減速しているようだ

そして電車は完全に停車してドアが開いた

だがドアが開いた瞬間そちら側に思いっきり吸い寄せられるようになった

 

インクリング「くぅーーーー! まためんどくさい異変だな!」

 

スティーブ「だがこれも何かに捕まっていればいいだけだ」

 

やがてドアは閉まり電車は再び走り出した

 

インクリング「行くぞ」

 

スティーブ「おう」

 

2人は次の車両へ

 

インクリング「これで3番か・・・」

 

スティーブ「・・・」

 

2人「道のり遠すぎるだろ」

 

それさっきも聞きましたよー

 

ということでここからはダイジェストで見ていこう

 

インクリング「ここを超えたら32番か」

 

スティーブ「でもこの車両は本当に何もなさそうだぞ」

 

インクリング「スティーブ! 油断するな!」

 

警戒しているインクリングの隣でスティーブは欠伸をしていた

 

スティーブ「多分これ異変ないぞ」

 

インクリング「そんなわけ!」

 

スティーブ「ほら何事もなく32番到達したぞ」

 

インクリング「・・・やはりな」

 

なんだこいつ

 

また少し飛ばして255番目の車両でのこと

 

コットン「だーーーーせーーーーー!」

コットン「ここから出してよーーーーー!」

 

車両を跨ぐ扉の向こう側でコットンらしき声が聞こえる

 

コットン「誰か可愛いコットンを助けてーーー!」

コットン「わーーーーー! あーーーーけーーーーろーーーー!」

 

2人「(多分これ開けちゃダメなやつだ)」

 

しばらくすると扉の向こう側にいた影は消えた

とそんな調子で2人は気が遠くなりそうになりながら確実に異変をくぐり抜けていった

 

そして・・・

 

スティーブ「やっと・・・ 888番だ・・・」

 

インクリング「俺たちは・・・ やり遂げたんだな・・・」

 

電車は減速していく

やがて電車は異空間を抜けた

そしてちゃんとした駅に到着したとさ

 

ウロン「いやー 見事だ 見事だったよ」

 

2人の目の前にウロンが現れた

 

ウロン「君たちの動きは実に素晴らしかったy」

 

スティーブ「さ、こいつ締め上げるか」

 

インクリング「そうだな」

 

2人はウロンをボコボコにした

 

ウロン「ぐわあああああああああああ! なんで僕はいつもこうなるんだよーーーーーーーーーーーーーー!」

 

スティーブ「さてと、黒幕は潰したな」

 

インクリング「あぁ・・・ 本当に疲れた・・・」

 

2人は電車を降りた

そして地下に通じる階段を降りていった

そこはなんだか見覚えのある地下通路だった

 

インクリング「・・・おいなんだこの雰囲気は」

 

スティーブ「・・・ん? 向こうに看板が見える」

 

その看板には0と書かれてあった

 

そして曲がり角を曲がったその先は・・・

 

インクリング「88番出口じゃねえかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

もう一回遊べるドン!

 

スティーブ「勘弁してくれ・・・」