貞子「ったくお前ら! 避難一つにどれだけ時間食ってやがるんだ!」

 

コットン「時間って食べれるのー?」

 

えー ここは2次元小学校である

どうやら避難訓練をしていたようだ

 

貞子「てめえら! 避難訓練なめてるのか!!!!!」

貞子「だらだらだらだら行動してんじゃねえよ! この焼き鳥もどきが!」

 

謎の罵倒である

 

しょぼん「僕たちそんな遅かったかな・・・」

 

貞子「いくらall studentというカテゴリーとはいえ4分21秒は遅いんだよ馬鹿どもが!!!」

 

ん? all student?

 

貞子「こんな記録! スピードラン.comに出せねえだろ!!!」

 

スピードラン.com・・・

それってあらゆるRTAを取り扱っているサイトだよね?

 

え? 避難訓練のRTA?

最近朝飯食うRTAやったばっかだよね?

 

貞子「もっとタイムを縮めろよ!!!!!!」

 

コットン「でもコットンだって頑張ったもん!」

 

オワタ「俺だって頑張ったもん!」

 

貞子「こんな記録でこの貞子様が満足すると思ったかーーーー!」

貞子「これから毎日避難訓練やるぞ」

 

しょぼん「えっ」

 

貞子「そこで世界記録更新しなかったらてめえらの魂を食い荒らすからな」

 

しょぼん「えっ・・・ えっ・・・」

 

はい 最近やったばかりですが

RTAやっていきましょう

 

第1走者 しょぼん

 

しょぼん「え? 本当にやるの?」

 

まあ貞子がやるって言ったんだしやるしかないでしょ

 

しょぼん「というかRTAって何?」

 

リアルタイムアタックの略であり

決められたルールの中で最速記録を目指す一種の競技である

 

しょぼん「それよりみんなはどこ?」

しょぼん「なんで僕1人きりにされてるの?」

 

ああ 今回のレギュレーションはエニーパーセントだからね

 

しょぼん「レギュレーション? エニーパーセント?」

 

レギュレーションってのはカテゴリーのことかな

それでエニーパーセントはとにかく速くクリアしてねってカテゴリーだよ

 

しょぼん「え? え?」

 

タイマースタートは避難ベルが鳴った瞬間に

タイマーストップはグラウンドに辿り着いて貞子校長に話しかけた瞬間である

 

しょぼん「・・・ん?」

 

まあ簡単にいうと避難訓練RTAというのはどれだけ速く避難できるかってことだね

 

しょぼん「いやそこの説明は求めてないんだk」

 

はい よーいスタート

 

しょぼん「ちょっ」

 

避難ベルが学校中に鳴り響いた

 

しょぼん「うわあああああああ!」

しょぼん「とりあえず放送を聞こう」

 

そしてこの切り替えの早さである

 

メリーさん「訓練 訓練」

メリーさん「家庭科室から出荷なの」

メリーさん「とりあえず行動するの」

 

放送が終わった

 

しょぼん「とにかく避難しないとー!」

 

しょぼんは慌てて教室を飛び出した

 

しょぼん「グラウンドに行けばいいんだよね・・・」

しょぼん「とにかく早く行けばいいんだよね」

 

しょぼんは窓から飛び降りたーー!

 

これは飛び出しバグですね

避難訓練RTAをする上では欠かせないテクニックとなります

窓から飛び降りることにより校内で起きるイベントを全てすっ飛ばすことができます

 

しょぼん「うわあああ! 何これーーー!」

 

しかしあまりにもすっ飛ばせる技なのでたまに地面にめり込んでバグってしまう時があります

最悪の場合操作不能になってしまうのでそうなった時はリセットですね

 

しょぼん「よし! 脱出!」

 

ですがしょぼんはここでGBYを駆使してバグを切り抜けました

GBYは『がんばるよ!』の略で

要するに気合いでバグを乗り越える技ですね

 

しょぼん「貞子校長! 到着しました!」

 

ここでタイマーストップ!

 

貞子「記録 1分20秒」

貞子「・・・遅い!!!!!!!」

 

しょぼん「いや充分早いでしょ!!!」

 

さて、完走した感想はあるかい?

 

しょぼん「さむっ」

 

いやギャグじゃなくてだね

 

しょぼん「次は1分切りを目指して走りたいですね」

 

貞子「はいしょぼんお疲れ様でした」

 

貞子はしょぼんの魂を抜き取った

 

第二走者 ナインボルト

 

ナインボルト「今回はエニーパーセントなので運要素が必要となってくる部分も多くなりますね(小声)」

 

まあそうだね

私よくわからないけどそうらしいね

 

ナインボルト「前の学校ではall studentというカテゴリーで世界記録を更新したのでこのエニーパーセントでも世界1位という冠を撮りたいですね(小声)」

 

やばい ナインボルト思ったより避難訓練RTAガチ勢だわ

 

ナインボルト「そろそろ始まりますね(小声)」

 

学校中に避難ベルが鳴り響いた

 

ナインボルト「この瞬間からタイマーは計測を開始しているので迅速に教室から飛び出しましょう(小声)」

ナインボルト「放送で伝えられる出荷場所のリソースとしては理科室が好ましいですね(小声)」

ナインボルト「ほとんどの場合は家庭科室なのですが(小声)」

 

ナインボルトはブツブツと解説をしながら老化を走っている

 

メリーさん「訓練 訓練」

メリーさん「音楽室から出荷なの」

 

ナインボルト「火の元がない音楽室からの出荷ですね(小声)」

ナインボルト「こうなると15秒ほどのロスが発生します(小声)」

ナインボルト「ここは少し高度なテクニックを使います(小声)」

 

ナインボルトは丸くしゃがみ込むと壁に向かって進み続けている

 

・・・何してるんだこいつ

 

ナインボルト「ここだ!(小声)」

 

え!? ナインボルトが壁をすり抜けた!?

 

ナインボルト「そのまま飛び出しバグを使いながら壁キックをします(小声)」

ナインボルト「壁や床をすり抜けるバグ技であるノークリップはかなり難易度の高いテクニックです(小声)」

 

・・・何も言えねえ

 

ナインボルト「さらにここで飛距離を伸ばします(小声)」

ナインボルト「こうすることにより貞子校長の目の前に着地することができます(小声)」

 

本当だ ぴったり貞子校長の前に着地した

 

ナインボルト「無事到着しました(小声)」

 

ここでタイマーストップ!

 

貞子「記録 38.64秒」

貞子「日本1位 世界3位の記録だ」

 

ナインボルト「やはり上には上がいるんですね(小声)」

もう私には理解できない・・・

 

ナインボルト「さて、完走した感想ですが(小声)」

ナインボルト「やはりノークリップを一発で成功したのがでかかったですね(小声)」

 

そうですか・・・

 

貞子「お疲れ様でした」

 

貞子はナインボルトのケツを蹴り上げた

 

第三走者 コットン

 

コットン「?」

 

あぁー よかったー!

コットンは全然理解できてなかったーー!

 

コットン「コットン 何すればいいの?」

 

避難してください

 

コットン「それはさっきもしたでしょ!」

 

はい よーいスタート

 

コットン「え?」

 

学校中に避難ベルが(以下略)

 

コットン「わあああああああああああああ!」

 

コットンはすごく驚いてますね

 

コットン「コットン この音嫌いって言ったでしょーーーーー!」

コットン「だから早くとーーーめーーーてーーーー!」

 

メリーさん「訓練 訓練」

メリーさん「理科室から出荷なの」

 

ナインボルトが言うところのリソース? が来ましたね

 

コットン「逃げろーーーーーー!」

 

コットンは訳がわからずトイレに直行

 

・・・なんで?

 

コットン「はぁあぁあぁあぁあぁあぁあ スッキリー」

 

結構余裕だなおい

 

コットン「わあああああああああ! なんじゃこりゃああああああああああああ!」

 

コットンはトイレごと違う場所に飛ばされたようだ

 

貞子「・・・てめえ何ブリッチョしてんだ」

 

コットン「ブリッチョ? それって新しいハム語?」

 

そんなハム語あってたまるか!

 

コットン「貞子お姉ちゃん! コットン頑張ったよー!」

 

ここでタイマーストップ

 

貞子「記録 41秒」

貞子「まあ平均的な記録だ」

 

これが平均的なタイムなのか

 

ナインボルト「ちなみにコットンはトイレテレポートというテクニックを使用しました(小声)」

ナインボルト「本来避難訓練中は使えないはずのトイレに無理やりバグで入って用を足すことでプログラムがおかしくなり全く違う場所に飛ばされるバグです(小声)」

 

コットン「プログラムって何?」

 

それは私も思った

 

ナインボルト「ただしこの方法はあまりおすすめではありません(小声)」

ナインボルト「下手をすると出荷場所にテレポートしてしまうからですね(小声)」

 

コットン「わかんないーーーーーーーーーー!」

コットン「もっとコットンにわかるように教えてよーーーーーーー!」

 

ナインボルト「えー まず」

 

コットン「つまらないーーーーーーーーーー!」

 

まだ話してすらなかっただろ

 

貞子「散れ」

 

貞子はコットンを便器ごと蹴り上げた

 

貞子「・・・なんか飽きた」

貞子「はい 終了」

 

おい嘘だろ・・・

 

こんな雑な閉め方許されるはずないだろーーーーーーーーー!

 

オワタ「ところで俺は?」

 

え? お前いたっけ?

 

オワタ「え?」