マリオ「おはよう!」

 

ルイージ「もう13時だよ」

 

マリオは爽やかな挨拶をした

 

マリオ「ということで弟よ!」

 

ルイージ「何?」

 

マリオ「今日はなんの日かわかっているな?」

 

ルイージ「ああ 昨日コットンが勘違いしていたあれだね」

 

マリオ「バレンタインだーーーーーーーーーーーー!」

 

昨日のブログでもコットンはそうやって張り切っていた

まあ昨日はバレンタインじゃないけどね

 

マリオ「だが! 今日は正真正銘の!」

 

ルイージ「・・・」

 

マリオ「おいルイージ! なんで耳を塞いでるんだよ!」

 

・・・

 

マリオ「ナレーターもなんで耳を塞ぐんだよ!」

 

なんでそっちからナレーションルームの状況わかるんだよ! 怖すぎなんですけど!

 

マリオ「バレンタインだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

ぎゃああああああああ!! 耳がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

 

ルイージ「・・・あっ、終わった?」

 

きっとこれほど『あ』と伸ばし棒を使っているブロガーは他にいないだろう

 

マリオ「バレンタイン・・・ それは男たちが繰り広げる戦い・・・」

 

ルイージは洗濯物を干しにいった

 

マリオ「持つものは持たないものを心の中で嘲笑い!」

 

持たないものは持つものを心の中で否定し続けている

 

マリオ「そうやってバレンタインは成り立っているのだ!」

 

断じて違うと思うけどチョコもらえるといいね

 

マリオ「レッツコレクトchocolate!」

 

chocolate以外もネイティブに言えよ!

 

MARIO「yeah! let’s collect Chocolate!」

 

そもそもバレンタインのチョコは集めるものじゃないでしょ!

 

マリオ「ネイティブに言ったんだぞ! 褒めろよ!」

マリオ「鉤括弧の名前の部分も英語表記にしたんだぞ!」

 

ほんっとうにメタ発言をするのをやめろ!!!

 

マリオ「ほーきどーきーーー!」

 

マリオは元気よく家を飛び出した

 

マリオ「まずは女子を探さなければ!」

 

探してどうするの?

 

マリオ「その女子をこっそり後ろからストーカーして」

 

おまわりさん こいつです

 

ミク「またお前か!」

 

マリオ「またってなんだよ!! 初犯だわ!」

 

初犯ならもっと悪びれろよ!

 

ミク「えー ということで職務質問を始めていきたいと思います」

 

マリオ「ところでバレンタインチョコは?」

 

ミク「まずは軽く自己紹介からどうぞ」

 

ミクはマリオの発言を無視した

 

マリオ「吉川マリオです」

 

え? マリオの苗字吉川なの?

 

マリオ「まあな!」

マリオ「ちなみにルイージは田口な」

 

なんでマリオブラザーズなのに苗字が違うんだよ

 

マリオ「まあそもそもさっきまでの話嘘だからな」

 

ミク「公務執行妨害で逮捕します」

 

マリオ「え? なんですか写像って」

 

言ってないです

 

ミク「だめだこりゃ」

 

マリオはミクに連行されました

そして懲役3日の刑が下された

優しい世界だね

 

マリオ「なんてことだーーーーーーー!」

 

マリオは牢屋の中でジタバタ走り回っている

 

ワースト「おいうるせえぞ! 囚人番号−476番!」

 

マリオ「お前もうるせえぞ! 看守番号9314番!」

 

なんで囚人番号にマイナスがついてるんだよ!

 

マリオ、ワースト「どこツッコんでるんだよ!」

 

じゃあどこをツッコんで欲しかったんだよ!

 

ワースト「てめえが考えろボケナス」

ワースト「なんでも人に聞けばわかると思うなクソ職務放棄野郎が」

 

😭😭😭

 

マリオ「泣いちゃったじゃねえか 人類の失敗作」

 

ワースト「立場が上である俺に人類の・・・ なんだって?」

 

マリオ「お前どうせチョコもらってないんだろ!!」

マリオ「チョコ0個のやつには何を言っても許され」

 

ワースト「チョコ2個もらったぞ」

 

マリオ「・・・あれは嘘だ! 😎」

 

刑務所に一つの悲鳴が響き渡った

 

そういえばミクはバレンタインのこと知ってるのかな

 

ミク「よし とりあえず50個作った」

 

めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ作ってたわ

 

ミク「みんなに配って回ろうかなって」

 

たまにそういう天使みたいな女子いるよね

 

ミク「ということでパトロール出発!」

 

ミクは50個のチョコを持ってパトロールに出かけた

 

ミク「はいルイージ チョコ」

 

ルイージ「あっ、ありがとう」

 

ミク「はい 脱獄中のマリオ チョコだよ」

 

マリオ「これでチョコ0個のやつを見下せるぞーーー!」

 

ミク「・・・上げなきゃよかったかな」

 

ルイージ「気にするところ絶対にそこじゃないよね」

 

ミク「はいモニカ チョコだよ」

 

モニカ「私女よ」

 

ミク「うん チョコどうぞー」

 

モニカ「ありがたく頂くとするわ」

 

もうただのチョコ配ってる警官じゃん

 

明治「うーん・・・ 見つからない・・・」

 

ミクの前方には自販機の下を覗いている明治さんが

なお明治さんとは元号の擬人化キャラである

性別は女性だ

 

ルイージ「明治さん 何か落とし物?」

 

明治「いや自販機の下に落ちてるお金集めをしてるだけだよー」

 

ミク「そっかー チョコどうぞー」

 

明治「ミクちゃん ありがとう」

 

モニカ「警察! 仕事して!」

 

というかなんでミクからチョコをもらった人はミクの後ろをついてくるの?

 

ルイージ「町中で堂々とチョコを配り歩いてるミクが気になってついてきてるだけだよ」

 

モニカ「私も同じ理由」

 

ミク「ストーカーってこと?」

ミク「逮捕します逮捕します!」

 

いやそれ取り締まるならさっきの明治さんも取り締まってよ!

 

ルイージ「逃げろーーーーーー!」

 

モニカ「なんでこうなるのよーーーー!」

 

2人は逃げ出しましたとさ

 

ミク「待てーー! あっ、カービィ チョコどうぞー」

 

追跡中でもチョコ配りをするこの徹底ぶり

私でなきゃ見逃しちゃうね

 

カービィ「きっとトップは今年もそれなりにもらってるんだろうなー」

 

視点は変わり先ほどミクからチョコをもらったカービィはトップの家に向かっているようだ

 

明治「カービィちゃーん」

 

カービィ「あっ、僕依存症明治さんだ」

 

明治「否定はしないよ」

 

じゃあ認めるってことでいいんだね

 

明治「はいチョコどうぞ」

 

明治さんはカービィにチョコを渡した

 

ついでに網でカービィを捕まえようとした

 

カービィ「不意打ち気味にきた捕獲トラップ」

カービィ「僕でなきゃ見逃しちゃ」

 

明治「捕獲」

 

見逃してるじゃねえか

 

カービィ「なーんでこうなるの!」

 

カービィはファイナルカッターで網を破ると急いで逃げ出した

 

明治「待ってよーー!」

 

明治さんも後を追いかけた

 

カービィ「トップーーーー! 明治さんをなんとかしてーーーーー!」

 

カービィはトップの家にたどり着いたようだ

 

サンズ「チョコとケチャップのタッグは骨にいいな」

 

おそらくミクからもらったチョコを食べながらケチャップを飲むサンズ

そんなサンズを横目にカービィはリビングに飛び込んだ

 

カービィ「トップーー! 助け・・・」

 

トップ「ああ カービィですか」

 

トップの前には30個ほどのチョコが置かれている

 

カービィ「・・・え?」

 

カービィがあっけに取られている隙に明治さんが急いで捕獲した

 

カービィ「助けて・・・」

 

明治「あっ、トップちゃん」

 

明治「これバレンタインのチョコね」

 

トップ「ああ どうも」

 

トップの目は死んでいる

 

明治「・・・どうしたの? トップちゃん」

 

サンズ「トップちゃんなら酷く落ち込んでるぜ」

サンズ「ホワイトデー? とやらが大変らしくてな」

 

トップ「サンズ! 貴様までちゃん漬けしやがって!」

 

カービィ「キャラどうしたの?」

 

えっと、ざっと見たところ

ほとんどのチョコがコットンのチョコみたいだね

 

カービィ「そういえば風の噂で聞いたけど」

カービィ「昨日コットンはニブルスに大量のチョコを作らせたとかなんとか」

 

もしかしてその大量のチョコが

 

トップ「全部私の元に来たんです」

 

30個ぐらいあるね

 

トップ「はぁ・・・ どうしたものか」

 

明治「すごい量のチョコ」

明治「でも明治さんの目は誤魔化せないぞー」

明治「コットンちゃん以外の子からももらったでしょ」

 

トップ「・・・」

 

サンズ「へへっ これが図星ってやつか」

 

確かにコットン以外のチョコもあるね

月曜日と木曜日とミクとさっきもらった明治さんのチョコ

 

カービィ「そして大量のコットンチョコ」

 

トップ「人数だけで言えば5人ですね」

 

モテモテじゃねえか!

 

マリオ「羨ましいぞこのやろう!!」

 

うわっ! マリオが窓から入ってきた

 

マリオ「俺にも一つぐらいよこせーーーー!」

 

マリオはそういうとコットンチョコの5割を盗んでいった

 

なお盗んでから間も無くしてミクに速やかに逮捕された模様

 

ルイージ「兄さん 今日だけで2回逮捕されてるじゃん」

 

トップ「まああるあるですよね」

 

モニカ「絶対にないわよ!」

 

トップ「それとお前らどこから入ってきたんだよ!」

 

その後一同はトップのチョコを総手で食べきりましたとさ

 

トップ「ホワイトデーが憂鬱だ・・・」

 

サンズ「まあなってしまったものだからな」

 

ルイージ「今更どうすることもできないし」

 

カービィ「ファイト! トップ!」