インクリング「坊やー 良いこだねんねしなー♪」

インクリング「さもなくば魂を抜くぞー♪」

 

日本昔話のテーマソングをアレンジして歌いながら今日もインクリングは地下鉄でおうちに帰る

 

インクリング「坊やー♪ 外出た瞬間終わったわ〜♪」

インクリング「ナイフのような思考回路〜♪」

インクリング「悲しいほどに飯がうま〜い♪」

 

日本昔話のメロディーで現代の曲を歌わないでほしいですね

いやほんと切実に

 

インクリング「それにしてもこの通路長いな」

 

壁にはポスターが8枚ほど貼られており

関係者以外立ち入り禁止と思われるドアが右側の壁に4枚ほど並んでいる

床には誘導ブロックがしっかり配置されており

 

ニブルス「・・・」

 

前方からは無表情のニブルスがスマホ片手に歩いてきている

 

インクリング「一体なんだ」

 

そのままインクリングは通路を進んだ

 

インクリング「お? 0番出口?」

インクリング「・・・いや、さっきも0番出口じゃなかったか?」

 

さっき−412点の替え歌を熱唱しつつ看板を見てたんだね

 

インクリング「くそっ! 俺ってそんなに音痴なのか!」

 

いやメロディーじゃなくて歌詞の方なんですが

 

インクリング「でもさっきまでなかった看板が追加されてるぞ」

 

その看板に書かれてあることは私が読むね

 

『ループしてしまった人へのご案内』

1 異変を見逃さないでください

2 異変を見つけたらすぐに引き返してください

3 異変が見つからなかった時は引き返さないでください

4 絶対に88番出口から外に出てください

5 この看板は異変ではないので引き返さないでください

6 挫けそうになっても挫けないでください

 

インクリング「最後日本語おかしくね?」

 

それと右下にちっちゃい文字で何か書かれてある

 

インクリング「なんだ?」

 

7 もし正規ルート以外で脱出すると次元と次元の狭間で彷徨うことになるので壁を壊して脱出などは絶対にしないでください

 

だってさ

 

インクリング「そういう重要なことはもっとでかく書いておけよ!!!!!」

 

まあそれはそう

 

インクリング「というか待て!」

インクリング「88番出口って言ったか?」

 

うん

 

インクリング「8番出口の間違いじゃないのか?」

 

私も間違いだと信じたいけど

どうやら本当に88番出口まで行かないと脱出はできないみたいだね

 

インクリング「よし この看板壊すか」

 

あっ、看板の裏にもう一つ注意事項が

 

インクリング「多いな!」

 

8 いっときの感情に任せてこの看板を壊すと永遠にこの通路がループします

 

それでもいいと言う方は壊してください

 

インクリング「さーて、異変探しにレッツゴー!」

 

インクリングの異変探しが始まった

 

インクリング「・・・え!? 俺ループしてたのか!?」

 

リアクションおっっっっっっっそ!!

 

インクリング「8番出口までだったらどれだけ楽なことか・・・」

 

インクリングは、ぶつくさ文句を言いながらも通路に何か異変がないかくまなく探していた

 

インクリング「ポスター 異常なし」

インクリング「天井の蛍光灯 異常無し」

 

ニブルス「・・・」

 

インクリング「・・・なんかニブルスの歩くスピードが速い」

 

This is ihen!

 

インクリング「異変の英訳は絶対にIHENじゃないってことは確信した」

 

というか早歩きニブルスはインクリングに向かってやってきてるけど

 

インクリング「嘘だろ!?」

 

ニブルス「・・・」

 

ニブルスは嘘じゃないって顔をしてる

 

インクリング「逃げろーーーーーー!」

 

インクリングは急いで道を引き返した

 

インクリング「おっ! 1番出口になってる!」

 

その調子です

 

インクリング「今回もくまなく探索してい」

 

ルイージ「助けてーーーーーー!!!!!」

 

突然分電盤室のドアがバンバン叩かれた

 

インクリング「・・・」

 

ルイージ「誰かーーーーー! ここから出してーーーーーー!」

 

しかも部屋の中からはルイージの声が

 

インクリング「・・・鍵かかってるな」

 

ルイージ「それーーーーーーー!」

 

インクリング「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

インクリングは突然扉がぶち抜かれたので口から心臓が飛び出た

 

インクリング「あああああああああああああああ!!!」

 

そして口から出た心臓を飲み込みながら北道を戻った

 

インクリング「はぁ・・・ 死ぬかと思った」

 

でも2番出口になってるよ

 

ルイージ「インクリングー! 急に大声出さないでよー」

 

後ろからルイージが迫ってきた

 

インクリング「・・・本物なんだよな?」

 

ルイージ「え? そうだよ」

 

インクリング「兄の名前は?」

 

ルイージ「マリオ」

 

インクリング「俺の名前は?」

 

ルイージ「インクリング」

 

インクリング「ヌリタクール?」

 

ルイージ「テンタクル」

 

インクリング「間違いない! 本物だ!」

 

ルイージ「最後の質問何?」

 

ということでルイージが仲間になった

 

インクリング「ところでなんでルイージはあそこに閉じ込められていたんだ?」

 

インクリングとルイージは話ながら無限ループの通路を歩いていた

 

ルイージ「実は僕も前にこの通路に迷い込んだことがあるんだ」

 

インクリング「バックルームズに!?」

 

ルイージ「いやなんでそうなるの」

 

ルイージ「88番出口だよ!」

 

インクリング「ああ そっちか」

 

ルイージ「僕は以前に貞子と一緒に迷い込んだことがあるんだ」

ルイージ「その時は貞子が壁を壊してそこから脱出したんだ」

 

非正規ルートから脱出したわけだ

 

ルイージ「でもね 脱出してから15分後ぐらいに急に世界が真っ暗になって」

ルイージ「真っ暗な世界に赤字で88番出口から外に出てくださいって浮かび上がってきて」

 

インクリング「怖すぎだろ」

 

ルイージ「すると突然意識を失って・・・」

 

気づいたら分電盤室の中にってことか

 

ルイージ「そう そんな感じ」

 

インクリング「ほほう」

 

あっ、看板が見えてきた

 

インクリング「やべっ! ルイージの話に夢中で全然周りを見てなかった!」

 

ルイージ「え!?」

 

看板は5番出口を指し示している

 

インクリング「・・・あれ?」

 

どうやら3連続で異変がない通路だったようだ

 

ルイージ「運良すぎでしょ」

 

インクリング「運も実力のうち!」

 

結果論だけどね

 

インクリング「よーし! この調子で88番出口を・・・」

 

ルイージ「・・・ねえなんか水の音が聞こえない?」

 

インクリング「・・・マジだな」

 

あれまあ! 赤い水がえぐい量流れてきた!

 

ルイージ、インクリング「うわあああああああああああああああああ!!」

 

2人は全力で引き返した

 

ワリオ「hi! Foo! Yeah! Amazing! Wario! Fun! Happy!」

インクリング「ぎゃああああああああああああああ!! なんかちっちゃいワリオの雪崩が前から来やがった!」

 

前からはちびワリオの大群

後ろからは血のような液体が押し寄せてくる

 

ルイージ「インクリング! 引き返すよ!」

 

インクリング「は!? 冗談じゃねえよ!」

インクリング「後ろからは血のような液体が流れてきてるんだぞ!」

 

ルイージ「でも目の前のちびワリオの大群も異変に入るでしょ!」

 

インクリング「いや異変じゃねえよ!」

インクリング「もし異変だとしたらなんで後ろの液体はとめどなく流れてくるんだよ!」

インクリング「というか俺自体水に入ると溶けるんだよーーーーーーーーーーー!!」

 

ルイージ「いやでもってうわあああああああああああ!」

 

そのままルイージとインクリングはちびワリオの大群に突入した

 

ワリオ「oh! What! Oops! Ouch! No! 」

 

ちびワリオの大群は2人に蹴散らされていった

 

A long time・・・

 

それからルイージとインクリングはいくつもの異変を発見しては引き返した

 

ルイージ「見た感じ異変はなさそうかな?」

 

インクリング「いやよくみろ! この誘導ブロックだけ他の誘導ブロックより少しだけ大きいぞ!」

 

ルイージ「え? それ異変なの?」

ルイージ「設計ミスじゃなくて?」

 

と言ったような感じで2人は慎重に進んでいった

そしてとうとう・・・

 

ルイージ「87番出口までやってきたね」

 

インクリング「ここで間違えて0番出口に戻ったらもう立ち直れないな」

 

2人はいつも以上に気を引き締めて通路を歩いた

 

インクリング「ポスター 以上無し」

 

ルイージ「扉 以上無し」

 

インクリング「誘導ブロック 以上無し」

 

ルイージ「監視カメラ以上無し」

 

ニブルス「・・・」

 

インクリング「ニブルス 以上無し」

 

私のかっこよさ 以上無し

・・・あれ? なんかおかしいような

 

ルイージ「ナレーター こんな時にふざけないで」

 

あっ、すいませんでした

 

インクリング「よーし! 全部以上がなかったな!」

 

ルイージ「これでとうとう88番出口だね!」

 

インクリング「レッツゴー!」

 

ルイージ「ほーきどーき」

 

2人とも! ちょっと待って!!

 

ルイージ「え? 何?」

 

今私は異変に気づいた

 

インクリング「何か異変でもあったか?」

 

漢字が違うんだよ!!

 

インクリング、ルイージ「・・・は?」

 

って普通そんな反応になるか

2人とも異常じゃなくて以上って言ってたんだよ

そして私もね

 

ルイージ「それって単なる言い間違えじゃなくて?」

 

いや! 言い間違えなら普通すぐ気づくでしょ

 

インクリング「そうか?」

 

とりあえず早く引き返して!

 

インクリング「・・・どうする?」

 

ルイージ「まあ引き返してみよっか」

 

2人は私の指示に従い引き返した

 

インクリング「・・・」

 

ルイージ「・・・」

 

・・・

 

インクリング、ルイージ「0番出口ですね」

 

あれれー? おっかしいぞー?

 

インクリング「ふざけるなーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

ルイージ「僕たちの努力を返せーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ニブルス「・・・何を騒いでいるんだ」

 

インクリング「うおっ!? ニブルス!?」

 

ルイージ「君喋れたの!?」

 

ニブルス「俺が一言も喋らなかったところなんて見たことがあるのか?」

 

ないです

 

ニブルス「つまりそういうことだ」

 

ルイージ「いやどういうこと?」

 

インクリング「ニブルスーーー! 実はかくかくしかじかかくかくじかししししししかkししsかkしあかksksきしあいあかkしs」

 

インクリングは涙を流しながらニブルスに助けを求めている

 

そしてもう何を言っているのかわからないほど泣きながらニブルスにしがみついて助けを求めている

 

ニブルス「そうだな・・・ じゃあこうしよう」

 

ニブルスは少し悩んだ後に何かを閃いたようだ

 

ニブルス「はーーーっ!」

 

ニブルスは空中浮遊をすると両手を広げた

すると0番出口と書かれてあった看板が1番出口に

 

インクリング「なにっ!?」

 

そして2番出口

3番 4番 5番 6番とどんどん数を増やしていく

 

ルイージ「どうなってるの!?」

 

ニブルス「ただ少し空間を捻じ曲げているだけだ」

 

インクリング「いや元々この通路は空間が捻じ曲がってるだろ」

 

ニブルス「それをさらに捻じ曲げることによりプラスになる」

 

マイナスにマイナスをかけたらプラスになるでしょ?

 

つまりそういうこと

 

ルイージ「いやどういうこと?(TAKE2)」

 

ニブルス「はーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

 

ニブルスはさらに力を解放する

看板の数字はみるみるうちに大きくなっていき・・・

 

ニブルス「ほらついたぞ」

 

そして88番出口になりました

 

ルイージ「・・・」

 

インクリング「・・・」

 

2人は通路を歩いた

そして階段を上がったその先は・・・

 

インクリング「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ルイージ「外だーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

こうして88番出口をクリアしたインクリングとルイージであった

 

なおこれは非せいきルートではないそうです

・・・充分ずるしてると思うけどね