お天道様はみてる 尾畠春夫のことば』を最近読みました。




私は数年前の尾畠春夫さんの2歳児救出ニュースを強烈に覚えていて、最近もふと尾畠さんのことを思い出していたので、本が出ているなら読みたいなと探してこの本を見つけました!私はKindleです。

著者の白石あづささんが、
「何年かしたら、尾畠さんことを知る人は少なくなるかもしれない。一度の記事ではなく、本として残せば、いつかどこかで尾畠さんの言葉を必要とする人が手にとってくれるのではないか。」
と書いてまして、
「本」の真髄を見た気がしました✨
本にすることで、世紀を超えて対話することができるんですよね。

以下、本の内容で感動した部分です。

・幼少期の極貧時代、波瀾万丈の人生→
圧倒的感謝の気持ち。尾畠さんは常に何事にも感謝をしています。「恨んでも一日、感謝しても一日。」

・自分が決めたことを。→
尾畠さんは魚屋で丁稚奉公に行きそこで得た技術で自分の店を持つことを決意。資金を貯める為東京で3年鳶職をします。そこで才能開花、わずか3年で「組の頭になれ」と言われる程に。しかし、魚屋になると決めていたので尾畠さんは迷わずそれを断り魚屋を開店します。本当の天職は鳶職だったのかもしれない、と尾畠さんは言っています。でも魚屋をやると決めていたので後悔はないそうです。鳶職の経験は後に災害ボランティアに活きることになります。全て繋がってる!深い!!

・尾畠さんは夢の実現やスーパーボランティアと呼ばれる程様々なことを成し遂げて来ました。→
その裏には全て「計画」がありました。例えば姉を観光に連れて行く、という小さな予定でも、あのルートを通ればこれが見れるな、等常に頭の中で計画を立てているそうです。紙に書くことも大好きで色々書いては部屋中に書いた紙を貼っています。2歳児救出ではその前にルートを確認したり子どもの視点を色々想定して動かれていました。

・お金は大事よ!
→貯金はなく、年金を削って人助けをする尾畠さんですが、お金のことはとてもよく考えてきたそうです。魚屋現役時代、魚屋では赤字を出したことがないそうです。水俣病で魚が売れない苦しい時期でも奥さんのアイディアでお惣菜を販売。工夫で乗り切りました。

・お金の使い所。
→お世話になった人の窮地に、どかんと(文脈からおそらく数百万)使っています。定年後はボランティアに!

・愛読書は辞書。
→貧しくて学校に行けなかった反動もあり勉強熱心な尾畠さん。分からない言葉は何でも調べます。 

・夢より人命が大事。
→夢だった日本縦断している時、尾畠さんを一目見に毎日毎日大行列。ある日子どもが車に轢かれそうになった。これではいつか死者が出る、人命より大事なことはない、と潔く夢は断念。大事なことを見誤らないんだなぁと思いました。

・自信のない女性こそリーダーに向いてる。→
これから仕事で人をまとめていく立場なので、個人的に励まされる〜🥲

・人生無駄なことは何一つない。

・いつでもお天道様は見てる。
→尾畠さんにとってお天道様とは実は、小さい頃亡くなった母親のこと。天国で母に会ったら「春夫、善い人生を行きたね」と背骨が折れる程抱きしめてもらいたいそうです。泣く😭

他にも感動した部分たくさんありますが、印象的だった箇所を書いてみました。

波瀾万丈の幼少期・少年期にひねくれることなく感謝をして生きる覚悟をしたことはとてもすごいです。
強い強い芯、それを支えてるのは感謝の心や愛情なのかなと思いました🥹