「クイックリリースとスルーアクスルのお話」 | ordina M3 2013年式RM348 を買ってみたブログ

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ブリヂストン oridina M3(2013)を購入したことから始まったサイクルライフ!

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世の中、どんどん進歩していくのは良いと思いますし、私は別にその流れに反対する立場でも何でもない、むしろ、新しい物が生まれて普及流通していくことは素晴らしい!…と思っている多くの人間の一人なのですけど、

 

ただし、「何かを得れば何かを失う」…というのもまた事実と思っている者だったりもするわけです。

こんなに自動車が普及した時代でもまだ自転車に乗っている貴方なら、この考え方、理解できるはず。

究極的には、こういうことかも?

http://fuben-eki.jp/

そんなわけで、

「ディスクブレーキならスルーアクスル」

…という流れがすっかり出来上がってきたスポーツサイクル界。

これは、もはや止めようがありません。時代の変化の波に逆らっても仕方ありません。受け入れて乗りこなすが吉。

余談ですが…

更に進んで、「近い将来、リムブレーキは絶滅する」…と予言している方もいらっしゃいますけど…、そこまではどうだか? 皆さん、どう思われますか?

 

 
「2020年には自動車が空を飛んでいると予言した科学者たちは、まさか未だにリムブレーキが使われているとは思わなかった。」

 

しかし、

「スルーアクスル万歳!スルーアクスル万歳!」

…の大歓声が街中に響き渡る中、落ち着いてその長所短所を考えてみるのも悪くないと思っている私であります。

 

■クイックリリースはダメなのか?:

まあ、ぶっちゃけますと、別にクイックリリースがダメってことは無いみたいです。もちろん、用途を選べば…の話ですが。

 

というわけで、ご紹介するこちらの動画。

 

 

最近の私のお気に入り、AboveBikeStore さんの動画、

「クイックリリースとスルーアクスルのお話」

この方、どうやら生粋の職人気質の方のようで、あんまりトークは上手じゃありません…。自転車に対する熱い想いはガンガン伝わってくるのですが、話の内容はよく分かりません(苦笑)。1つの話題が終わる前に主題から若干逸れた話が散発的に混じり込み、”複文”化しちゃうのがその原因?

「失礼なこと言うなよ!」

ニヤリ

で、彼のおっしゃりたいことは実際に動画を見て皆さんで考えていただくとして、

その発言の趣旨を私なりにまとめると、こんな感じでしょうか。

  • クイックリリースに比べてスルーアクスルは高剛性。
  • クイックリリースに比べてスルーアクスルはちょっと重い。
  • レースで勝ちたいなら、最新スペックをそろえるべき。ディスクブレーキ車であれば、現在、スルーアクスル+フラットマウント以外の選択肢はない。
  • レースが目的でないなら、クイックリリースで必要十分。
  • レースなどで強く”もがく”場合、クイックリリースでは結構ホイールがたわむ。
  • スルーアクスルに比べて、クイックリリースはホイールを簡単に着脱できるけど、スルーアクスルも簡単にホイールをはずせる。
    (←え?なんか発言が矛盾してない?(笑))

 

ちなみに、主題から逸れた話も面白いので、挙げておきます。

  • ディスクブレーキのマウント方式について:
    ロードバイクのフレームチューブは軽量化のために薄く柔らかくなっているので、ポストマウントだとフレームのヨレが目立つ。だからフラットマウントになった。MTBだとフレームが頑丈なので、ポストマウントの方が良い。
  • ディスクブレーキのストッピングパワーに対応させるため、チェーンステーの高剛性化が進んだ。そのため、シートステーでバランスをとるようになった。
  • OLDについて、135mmから142mmという流れは、リア12s化のためのスペース確保の意味もある。
  • shimano は、既にリア14sの特許を取っているらしい。
…むしろ、この余談の方が面白かったりもする(笑)。詳しくは、元ネタの動画をご覧ください。
 
でもね、私は思うのですが…、
世の中、ディスクブレーキ用のクイックリリースハブはどんどん縮小・減少・絶滅していくでしょうから、今、自転車を購入するなら、スルーアクスルを選んでおくのが素直で順当だと思いますよ。
あえて「ディスクブレーキ+クイックリリース」を選ぶ理由はないでしょう。
 

■クイックリリースは着脱のたびにホイールがずれる?:

剛性アップ以外のスルーアクスルの長所として、
「クイックリリースと違って常にホイールが同じ位置に固定されるので、ブレーキ系の微調整などが不要になる」
…みたいな話があります。
本当でしょうか?
 
私があちこちネットを調べてみた感じですと、
「いやいや、スルーアクスルでも常に同じ位置にホイールが固定されるわけでもないよ」
…という話もありましたから、眉唾モノかもしれません。
 
かく言う私の場合、うちの愛車たちは、BOMBTRACK ARISE-2 2018 も、SURLY DISC TRUCKER も、どちらもクイックリリースのディスクブレーキ車なのですけど、「ホイールを着脱したらディスクローターとディスクブレーキパッドがシャリシャリ擦れちゃった…」…という経験はほとんどありませんけど?
 
私の経験上、クイックリリーススキュワーをきつく締め付けた時と、緩めに締めた時とで、ディスクローターとディスクブレーキパッドの位置関係が微妙に変わるのは事実です。
ですから、それを踏まえて、常に同じ強さでクイックリリーススキュワーを締めていれば、着脱時の位置ズレの問題はほとんど起きない…というのが、私の経験上の見解であり、実際のところであります。
意外と知らないクイックリリーススキュワーの締め方?
私がいつもやっている締め方は、下のリンクのとおり。いつもこうやって締めていれば、だいたい同じ強さの締め付けになるなずですよね。
コツは、「90度でコツン」。
 
また、仮に位置ズレが起きてしまったとしても、たぶん油圧ディスクブレーキならパッド間隔は自動調整されるのでしょうし(油圧を使ったことないから知らないですが…)
 
私の使っている機械式ディスクブレーキでも、BOMBTRACK ARISE-2 2018 に搭載されている PROMAX RENDER-R では、工具要らずで指先だけで簡単にパッド間隔を調整できますし…、
 
 
SURLY DISC TRUCKER で使っている TRP SPYKE でも、一般的な六角レンチ(3mm)で簡単にパッド間隔を調整できるので…、
 
 
特段の不便はないのですけどね。
PROMAX RENDER-R。
プロマックスってどうなの?…って思いますよね。私もです。だけど、普通にツーリングに使う分には問題ない必要十分な効き具合ですし、何より、イベント遠征時などに指だけで簡単に調整ができるのが便利で…。
そんなわけで、すごい長所もないですが特段の短所もないため、使い続けております。
 

■結語:あんたはスルーアクスル車を買わないのかい?:

では、
仮に私がもう一台の自転車を買うとしたら…?
 
たぶん、普通にスルーアクスルのディスクブレーキ車両を購入すると思います。あえてクイックリリース車両を購入する理由はありませんからね…。
 
ここで敢えて、
スルーアクスル化された BOMBTRACK ARISE-2 2020モデルを購入するほど酔狂ではありませんけどね(笑)!!
 

 
まあ、あくまでも「仮に…」の話です。
買っても置く場所無いですから…(苦笑)。
 
 

■追伸:

余談ですが、「スルーアクスル」です。「アスクル」ではありません。
全く余談でありました(苦笑)。