
いよいよ8月。今月末にはもう第4回公演のリハーサル開始です。練習せねば!

ところで、先ほど第4回メイン曲、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」のよい動画がないかなぁ・・・とYou-tubeを見ていたところ、
「おおっ!?こっ、これは・・・!!」と思わず声が出る動画を発見。
オーケストラーダ音楽監督・久保田昌一さんの師匠、シカゴ交響楽団・音楽監督にして世界に名を馳せる名指揮者、リッカルド・ムーティ氏のフィルハーモニア管弦楽団におけるエロイカのリハーサル風景です。
ムーティ氏の指揮法を見ていて本当に驚きました。それらはどれも確かに見たことのあるものだったからです。
指揮台から顔が見えるか見えないかぐらいまで身を屈めて「pp(ピアニッシモ)」を求める。
両手を身体の下の方で左右に大きくゆったりと広げて豊かな「f(フォルテ)」を出させる。
休符をはっきりとるため、さっと手を引いて「off(オフ)!」と発する。
金管に高らかに歌ってほしいところでは、拳を握った左手を高く掲げ続ける。
推進力を出したいところでは両手を一緒にぐるぐるとまわしてあおる。
ベートーヴェンにおける「ff(フォルティッシモ)」の前の「f(ワンフォルテ)」では左手でオケを制しつつ「まだまだ」と首を振る。
すべて、久保田さんがオーケストラーダのリハーサルで指揮していたのと同じやり方でした。
久保田さんは師匠であるマエストロ・ムーティの指揮法の全てをくまなく観察し、自分のものにし取り入れている、そしてそれを全てオーケストラーダで私達に見せてくれているのだな、と実感しました。彼がアマチュア相手であろうと決して出し惜しみせず、いつも最高のパフォーマンスをしてくれていることに改めて気付き、ありがたい気持ちで胸がいっぱいになりました。
われらが音楽監督の指揮に敬意を表し、彼と共にみんなでまた素晴らしい音楽を創っていけるよう、あと1ヶ月、できるだけの準備をしてリハーサルに臨もうと思った今日でした。