今回紹介するのは、日本初の鮭の博物館
新潟県村上市にある
【イヨボヤ会館】
です。
名前にある「イヨボヤ」とは、鮭の事。
平安時代の辞書「和名抄」には、
「魚という漢字は日本のウヲのことだが、俗にイヲとも呼んでいる」
との記載があります。
イヲとはイヨとも言い、村上では魚(イヨ)というと鮭の事を言います。
ボヤは村上地方では幼児が魚を指す言葉として広く使用されて
いる方言なんでそうで、
つまり「イヨボヤ」というのは
この地方では「鮭魚」という意味があります。
最初に博物館と言いましたが、この施設は実は立派な水族館施設でもあります。
ただ残念なのは、市外(特に県外)から来た人には「イヨポヤ」という言葉の意味が
全くわからない事。
道路標識で「イヨボヤ会館」と書かれていても何なのかが全くわからないし、
ましてや「博物館」とのお堅い説明があれば一般的な観光客は敬遠しがちになります。
意味の全くわからないだけの館名や堅い説明書きを改めて
たとえば、「鮭の生態水族館 イヨボヤ会館」
みたいな名前に改名するだけでも、入館者数はかなり増えると私的には
思っています。
だって施設規模も、博物館としての存在意義や内容的にも、十分に素晴らしい物だから。
「水族館」とするだけでも、全国的な知名度は各段に上がりますしね!
さて、なぜこの地にこのような施設があるのか!?
実は村上市というのは、世界で初めて鮭の自然孵化増殖に成功し確立をした場所。
明治時代には鮭の人工孵化を導入した事で、年間74万匹の漁獲量を記録した事の
ある、日本一の鮭の街なのです。
市内にある鮭の孵化施設。
鮭に関する歴史も非常に古く、平安時代にはこの地域で獲れた鮭を朝廷に献上していた
との記録も残っています。
軒先などで2,3週間程干し上げをおこないますが、
この「イヨボヤ会館」のある場所は、この世界初の自然孵化増殖を確立した場所、
三面川の分流である種川に隣接していて一帯を「鮭公園(サーモンパーク)」と
しています。
このサーモンパークには、「イヨボヤ会館」の他に、公園、
レストランと鮭を中心とした村上の名産品を販売している
「サーモンハウス」があります。
公園内に展示されている船。
この船は実際に使用されていた渡し船で、全長は10.25m。
平成元年に橋が完成した事で、江戸時代から運航されていた渡し船は
公園には、江戸時代に鮭の保護増殖制度
「種川の制」を確立させた青砥武平治の銅像が建てられています。
武平治が見つめる方向には、その制度が行われた種川があります。













