
ツルセンター内にも外を観察出来るエリアがあって、タンチョウがいない季節でも様々な野鳥を見る事が出来ます




野生下でタンチョウの餌になるウグイ、トゲウオ、フクドジョウなんかも展示されていたり



野外に出ると、ツルの展示エリアもあります。


現在飼育をされているのは3羽。
その内、タンチョウは2羽。
2002年5月生まれの♀の『ムック』

ムックは人工のコスチューム飼育(また後でご紹介)で育てられた個体で、研究の一貫として継続飼育がされています。
クチバシを折る重症を負った事があるそうですが、エポキシ樹脂剤と紙で体に負担の少ないギブスを作成し、治療したんだとか。
もう1羽は2010年4月生まれの♂『エク』

近くの釧路市動物園の保護増殖センターで生まれた個体のようです。
「近親交配を避ける為に別のケージで飼育しています」
との記載があったので、おそらくムックと親が同じ。
つまりムックの場合は卵のままここにやって来て、人工哺育されたって事なのかな

そして、もう1羽の飼育個体はなんと

オグロヅル



これにはビックリ

この凄さをほとんどの方はわからないと思いますが、実は超が付く程のVIP動物なのです

というのも、このオグロヅルという鳥はジャイアントパンダ、キンシコウ、ターキンなどと同じ
『中国国家一級保護動物』

つまり、中国という国が総力を挙げて保護・管理をしている動物なので、海外への搬出自体がほとんどなければ、搬出をする場合も厳重な審査や過去の実績などを要すのです。
また、チベットでは神鳥として崇拝されているという凄い鳥

日本動物園水族館協会に加盟している施設を調べると、現在飼育されているのは5園で8羽だけ。
(阿寒国際ツルセンターは非加盟施設)
飼育個体数が少ない事もあり繁殖も難しく、日本で初めて成功したのは2004年(上野動物園)と比較的に最近の出来事。
この個体は現在、天王寺動物園にいます。現在つがいで飼育をされているのは上野動物園だけなのですが、この個体は産卵には成功するのですが卵を温めるのが下手なようで、マナヅルに変わりに温めてもらう事で無事に育つ事に成功しています

(他の施設にいるのは、上野動物園で生まれた子達)
なぜこの施設にそんな鳥がいるのかというと、元々は中国が研究・保護の為にアメリカとドイツの動物園に搬出したそうで、その内のアメリカに渡った個体が繁殖に成功して譲り受けたんだとか。
搬入されたのは♂の『ラサ』と♀の『ココノー』の2羽で、当時は日本で唯一の飼育個体だったようです


『ココノー』の方は残念ながら2000年に死亡してしまったそうで、現在いるのは♂の『ラサ』のみ。

展示場は非常に広い作り

タンチョウとは少し離れた場所に、専用の展示場があります。

1992年7月生まれの個体ですが、ツルの世界ではすでに高齢の域に入るので、のんびり余生を過ごしているといった状態

それでも、近づくと
「ウッキョーアッポー」と鳴いて縄張りを主張する程にまだ元気なようです
