

1938年の12月22日。
この日、南アフリカのイーストロンドンにある博物館に勤務するラティマー女史にトロール船からある連絡が入ります。
ラティマー女史が連絡をくれた船長の元に向かうと、見た事もない変わった魚を目にします

そこで彼女は、魚類学の権威であるスミス博士に手紙を送り、調べてもらう事にしました。

「スミス博士へ
昨日、とても奇妙な魚を入手いたしました。
トロール船から連絡を受け、すぐに見に行き、剥製を作ってもらうことにいたしました。
本当にラフなスケッチですが、同封いたしました。
カルムナ沖のトロールで捕れたこの魚が何の仲間であるのか、お教えいただければありがたいのですが。
この魚の体は、まるで鎧のように硬い鱗で覆われています。
ヒレは四足動物のようで、ヒレの先端は房状になっていました。
とげ状の背ビレですが、小さくて白い細い骨がうかがえます。
赤いインキで書いた部分がそうです。
僅かこれだけのことからご判断頂くのは大変困難な事かと思いますが、先生のご意見をお聞かせていただければ幸いです。
~コートニー・ラティマーより~」
スミス博士の調査により、その魚は7500万年前に絶滅したと思われていたシーラカンスと判明します。
当日の新聞記事。
シーラカンスという名前はまだ無く、化石の魚の特徴を持つ古代魚と記されています。

後にこの魚に付けられた学名は
『ラティメリア・カルムナエ』
「ラティメリア」は発見したラティマー女史の事、「カルムナエ」は捕まえたカルムナ川の事を意味します。
コモロでは食えない魚、使えない魚という意味の
『ゴンベッサ』
と呼ばれていますが、
釣りあげると高い値が付く事から、現在では「幸せを呼ぶ魚」とも呼ばれているんだとか。
最初のシーラカンス発見後の2匹目のシーラカンスを探すポスター。
懸賞金100ポンドが懸けられています。

スミス博士と2個体目。

ラティマー女史とシーラカンス。

イーストロンドンの港にあるシーラカンス発見の場所を記すプレートのレプリカ。
ラティマー女史とトロール船の船長ヘンドリック・グーセンの名前が刻まれています。

【沼津港深海水族館】では、このような貴重な資料の数々を見る事が出来ちゃいます

