
「日本橋架橋100周年記念イベント」として期間限定開催中の
『アートアクアリウム展~江戸・金魚の涼~』
です。
会場は少し大人な雰囲気が漂う「日本橋三井ホール」で、夏という事で金魚を見ながら楽しもうというイベント


このイベントは六本木ヒルズで開催中の『スカイアクアリウム』でプロデュースを手がけた方が行っているので、雰囲気的には似ている感じ。
生け花をモチーフにした水槽

その為、以前スカイアクアリウムで使用されていた水槽も展示されています。
この点が私的には非常に残念ですが…
ただスカイアクアリウムと違うのは、こちらは純粋に金魚を見る為のイベントという事。
水族館は、棲息環境を再現した物。
スカイアクアリウムは、水槽全体を一つの作品と捉えて水槽の雰囲気を楽しむ物。
そしてこちらは、金魚を一つのアートとして捉え、金魚を見て楽しむイベントです

なので、水槽内のレイアウトというのは最小限でシンプル。

元々、金魚は古くから「見て楽しむ」為に改良されて来た魚です。
でも水族館での展示は、金魚の生産が有名な地域を除いてはほとんどされていません。
というのも、金魚は元々は今のような水槽がない時代に鉢などに入れて上から眺める事を前提に改良されて来た魚。
上から見る事を意識したであろう種類。
目が上に付いています。

その為、金魚が本来持つ綺麗さというのは上から見てこそ際立つのですが…ただ金魚を上から眺めるだけというのは水族館においては非常に地味になりがち。
ましてや誰もが知っている身近な魚なだけに、ある程度の種類を揃えないと金魚の綺麗さや奥深さというのはわかりづらく、なかなか興味を持ってもらえなかったりもします。
(水族館は生態系を見せるのを主としている為に、鑑賞魚の展示をあまりしていないからというのが一番の理由でしょうが)
そんな古くから夏を代表する楽しみ方でありながら、水族館ではなかなか見る事が出来ない金魚を、現代風な見せ方で楽しむイベントなのです。
今回の見せ方としては本来の上から眺めるという方法ではないのですが、水槽やライトアップの方法などを変えただけで雰囲気はガラッと変わっていて、水槽内のシンプルさが逆に金魚の綺麗さを際立たせています

和を意識した縁に、従来の水槽とは全然違う細長いタイプの水槽

会場内のライトは暗めの落ち着いた雰囲気で、水槽の前にはゆっくりと見る事が出来るように椅子も置いてあります。
密かに金魚ファンは多いと聞きますが、お客さんはみんな一つ一つの水槽をじっくりと見ていました。
例えるなら、美術館で絵画をじっくり見ているような感じ。
雰囲気を変えただけで、金魚という魚をこんなにもじっくり見てくれているだなんて、これは凄い


スカイアクアリウムやこのイベントのような期間限定の物ではなく、美術館のような「見せる」為のアートな施設があってもいいし、水族館の一画を常設でこのようなコーナーにしても面白いかもしれません

(大分マリーンパレス水族館には、どこか美術館のような雰囲気がありますが)
その点、【サンシャイン水族館】は大人な雰囲気といい、お客さんに見てもらう事を非常に意識した点といい、アクアリウムと従来の水族館との間的な雰囲気なのかも。