ドリトル第2話寸評 | サクのアニマルフリーク~元飼育係の動物園・水族館紀行~

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飼育係・アニマルトレーナーをしていたサクが、動物や自然についてをあれこれとお話するブログ。
全国250以上の動物関連施設を訪問したマニア目線からのレポートを中心に、施設の裏側、裏話などをご紹介します。
当ブログは全て、私が実際に体験した事や訪問した資料、写真を元に書いています。

『獣医ドリトル』第2話見ましたパー


今回はイルカのお話が中心という事で、(元)業界の人から見た寸評を聞きたいとのリクエストがありましたので、今回はそれを。

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このドラマはあくまでフィクションだという事を十分理解した上で、実際との違いについてをお話しますしょぼん


注意今回の撮影は、【八景島シーパラダイス】で行われていました。
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まず、ドラマの冒頭で
「水族館にいるイルカ達のほとんどは、野生から保護されたもので…」
という話がありましたが、これは全くの嘘あせる

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水族館にいるイルカのほとんどは野生から連れて来られたものしょぼん

実際に保護された個体もいますが、【鴨川シーワールド】などでは野生復帰をさせる活動もしていますし、保護個体が映像のようにショーに出演している事はまずありません。
保護された時点ですでに衰弱が激しく、治療のかいなく死亡してしまう事の方が多いんですよねダウン


そして、治療について。

専門の獣医がいないのに保護をするというのは、まずありえません。
また、海洋哺乳類の治療はかなり専門的な分野です。

町の獣医がその分野に詳しいというのは通常ではありえない事ですので、治療を依頼する事もほとんどありえません(なくはないですが)



また、野生から来た個体ですので餌を食べないというのは当たり前な事ですし、それをいきなり手渡しで与えるだなんてそれも無理しょぼん

見た感じも、保護されたとは思えない程に元気でしたね(笑)
当たり前ですがにひひ


そしてそして、水族館スタッフ。

イルカを担当しているスタッフが
「調教師が…」
という話をしていますが、調教師という人は別にいません。
飼育係=調教師ですし、仮に保護活動に力を入れている施設ならば、それなりの治療体制が整っているはず。

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あくまでも飼育係ですので、もちろん他の仕事もありますので、一人が24時間つきっきりでそのイルカを見る事は無理です。
ましてや、野外プールで寝袋を使って寝泊まりするだなんてガーン


そもそも、獣医がいない状態で治療、検査も何もしていない…
その中で、イルカに怯えている飼育係一人が24時間見ているだけ…。
それでいったい何が出来るんだい!?(笑)


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とまぁ、事実とは非常に掛け離れた内容でしたので、イルカをドラマの題材にした事に若干の無理を感じながら見てましたべーっだ!

獣医という専門的な内容のドラマなだけに、もう少し事実に沿った内容だといいんですが得意げ