不況に強いとは、資金に強いということ | 七人の経営会議 サポートブログ

不況に強いとは、資金に強いということ


こんにちは!代表の小川 です。

従業員数88名。
年商14億8000万。負債総額、約40億。

3月30日。決算日前日。
ワイキューブという会社が民事再生を申請しました。

「人材」と「拠点づくり」と「オフィスデザイン」に
投資しつづけたユニークな経営方針は、

いくつかの種類のコンサルタント契約からもたらされる
40億以上の売上によって支えられていました。

ところが、リーマンショック以降、
年商は加速度的に減少。

2009年3月の時点で、
3割減の約30億。

翌年、15億弱。

中小企業に置き換えてみると、
4億の年商が、
わずか2年で1.5億へ急降下したのと同じこと。
しかも負債総額は、このとき4億。

立ち行かないことは、だれの目にもあきらかです。

じつは、リーマンショックの直前、
銀行との間で返済条件の変更が妥結され、
再出発を誓ったばかりだったとか。

最大の誤算は、

「新卒採用」や「人材教育」、
選ばれる会社になるための「ブランドづくり」等々の、
一見、華やかなコンサルタント・メニューは、

「不況にはとても弱かった」というシンプルな事実です。

想えば無理からぬことかもしれません。

中小企業向け「新卒採用コンサルティング」という
未開拓の市場を、
ゼロから耕し、タネを蒔き、
育てていったのはほかならぬワイキューブ。

ですが、耕したそれは、
肥沃な大地というわけにはいかず、

もともとは人工的につくられた埋め立て地。

目前の不況を乗り切るべく
新卒採用という息の長い投資よりも
資金の流出抑制が優先される
企業防衛の原則の前には、ひとたまりもなかったのです。

あたらしいマーケットを創り出したという意味では、
比類なき才能を発揮した一ベンチャー企業ワイキューブ。

ですが、
需要を喚起し、いざ、その果実を手にしようとした瞬間、
残念ながら資金は枯渇。

いまさらながら
わが師匠、一倉さんのこんな言葉が思い出されてなりません。

「利益が出ていること」と、
「資金収支のバランスがとれていること」は
全く別のことである。
資金は、
会社存続という面から見れば、
損益に優先するのだ。

by 一倉定


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