新規事業の行方(前編)
こんにちは!代表の小川 です。
「新規開拓」のご支援をしていて、
こんな「応用問題」にぶつかるときがあります。
いまのままではジリ貧なので、
なにかあたらしいことをはじめて
お客をふやしたい。
じつはこんなことを考えているのだが、
どうだろう・・・・
と、理屈の上では
「うまくいきそうな気がする」アイデアなのですが、
じっさいにはじめてみると、思惑とはちがって・・・・
具体的には、こんなケース。
とあるクリーニング屋さんが、
一店舗ながらも
地元に根づいて営業をつづけていました。
ライバルの猛威もあって、
将来に不安を感じていた店主は、
商圏がかぶらないようにと、
かなり離れた所に2店舗目を出店。
ところが、これがうまくいかない。
出店してかなり経つのに、
お客の数がのびないのです。
そこで店主は、
前々からあたためていた新規ビジネスを
はじめることにしました。
起死回生の新規ビジネスというわけです。
どんな新規ビジネスかというと、ズバリ、
家庭のお洗濯、代行します!
ふつう、クリーニングと言えば
「背広、Yシャツ、セーター」などの衣服が中心ですが、
家庭で洗濯する肌着や靴下、
タオルなどを「一袋いくらで洗濯します」というモデル。
レギュラーサイズの袋に、
詰め込むだけ詰め込んで約7キロ。
お値段は「持ち込み・引き取り」で2000円。
「宅配」で2800円。
と、比較的リーズナブル。
「うちはそんなに量がないから」という場合には、
スモールサイズの袋に詰め込むだけ詰め込んで
こちらは3.5キロ。
お値段は「持ち込み・引き取り」で1400円。
「宅配」で1800円。
夕方5時までに預かった洗濯物は、
翌日12時には仕上がっている手際の良さ。
しかも
「個別」に洗濯をして、
「個別」に乾燥させて、
すべて「女性スタッフ」がたたんでくれるという
心配りにもヌかりはありません。
なんだかいけそうな気がするでしょ?
このモデル、
「経営者塾」のようなところで
社長同志が議論したりすると、
大体3派に分かれます。
できない理由を並べたてる「拒絶派」と、
「ここは注意した方がいいよ」
忠告を忘れない「慎重派」と、
「やってみないとわからない」の
「とにかく強硬派」の3派。
あとひとつ、あるとすれば、
わんさかお客が押しかけてきて
てんてこ舞いの店内を想像しながらニタニタ笑い、
すでに成功気分の「自己満足派」。
で、今回の「お洗濯代行業」はどうなったか。
ほとんど注文はありませんでした。
「起死回生」には遠く及ばなかったのです。
店主いわく、
「期待していた事業がダメだとわかると、
思っていた以上に堪えますね・・・・」
しおれた観葉植物のように
店主の肩が沈んでいきました。
私は言いました。
「もう一度、やってみましょうよ。
こんどはもう少し緻密に」
・・・・このつづきは次週の「後編」で。
PS.
この事例は、
差しさわりがあるので、脚色しています。
ご了承ください。
人は理屈で物は買わない。
説得されて物は買わない。
なにかしら「衝動」と呼ぶほかない心の動きが、
必ず介在しているのだ。
by 倉岡幸四郎
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