自社の強みを決めるのはだれ? | 七人の経営会議 サポートブログ

自社の強みを決めるのはだれ?

こんにちは!代表の小川 です。

先週、自称「ビジネスプロデューサー」の方と
同じ会合に出席をしていて、

席が近かったこともあって、
しばらく会話をしていたのですが、

話がかみ合いそうになかったので、

後半は、
相手のただ一方的な持論の展開に
ただただ、うなずいていました。

この方の主張を要約するとこうです。

どんな会社にも強みがあって、
それを引き出すのが
私たちコンサルタントの仕事だ。

と、ここまでは、もっともなご意見でした。

ま、こういうことは、この方でなくとも
同じようなことを発言している
ほかにも何人かのコンサルタントの方がいらっしゃいますが、

ま、それはそれ、

私は次のような質問をしました。

「自社の強みといっても、顧客がだれかで変わってくるでしょ?」

彼はきょとんとした顔をして、
次の瞬間、
何を言い出すんだというような
不満そうな表情を見せました。

ここからです、彼が持論を展開しはじめたのは・・・・

もしかすると、彼は
自身が信じて疑わない主義・主張が
揶揄(やゆ)されたように受け取ったのかもしれません。

「でも、安心感や信頼性、
たとえば、
サイト上で、問い合わせ先がはっきりしているとか、
代表はじめ、
スタッフの顔写真が掲載されているとか、

そういったわかりやすさを含めて、すべての顧客に通用する
方程式のようなものがあるのです。

これなんですが、なんだかわかります?

会社の強みを引き出すための一枚のチャートです。

一般的にはUSPと呼ばれていますが・・・・」

要するに、自らの持論である
「勝利の方程式」に従ってホームページを制作すれば、

「集客率アップはまちがいなし!」

というワケです。私はもう一度、繰り返したくなりました。

会社の「強み」や「売り」や「USP」でも、
呼び方は何だっていいのですが、

だれに対しての「強み」なのですか?
だれに対しての「売り」なのですか?

あなたがユニークだとおもっている
セールスポイントは、
はたしてすべての顧客にとって「ユニーク」なのでしょうか?

ですが、私はただ、黙って聞いていました。

「どんな会社にも強みがあって、
それを引き出し、
勝利の方程式にあてはめていくこと」が、

現在の彼が提供できる
唯一の「商品」だということに気がついたからでした。

実のところ、
私は疑っていました。

彼は自らの主張を
ほんとうに信じているのだろうかと。

いま、それを信じないと、
自らの存在理由を見失ってしまいそうで、

あたかも信じているかのように
ふるまっているだけなのではないかと。

幸か不幸か、それを確かめる間もなく、
会合の「お開き」の時間がきて、
ようやく私は、彼から解放されたのでした。

足早に会場を去る彼の後姿を見送りながら
あらためて思いました。

「お客」というレッテルを貼られて
そこから一歩も動かない
置物のような「お客」などこの世にいないし、

あなたが考えた筋書き通りに行動し、
あなたの考えたセリフを
一言一句、間違えずに復唱してくれる
役者のような「お客」もいない。

お客とは、「わからない」存在。

「わからない」けれど、
わかろうとしないと、
益々わからなくなる存在。

そこにヒリヒリするような醍醐味があるわけで、

このヒリヒリ感のなかには

「勝利の方程式」も、手前勝手なUSPも、
絵に描いたような「購買理由」も
ほんとうは入り込む余地などないはずなのです。

わたしたちORBは、
これからも
クライアントの方々と
向かい合うのではなくその傍らに立ち、
このヒリヒリするような現場感覚を共有する存在でありたい。

想いもあらたにしたのでした。

ほんとうの参謀とは、
単に知をめぐらす人のことではなく
リーダーと共に走る「併走者」のことを言う。

by 孫氏の兵法(脚色 by 哲)


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