ゴースト&レディ感想20240913M | 劇場の通路側から

劇場の通路側から

劇団四季を中心にミュージカルなど観劇した感想を綴るブログです。

深読み多めでお届けして参ります。

遅めの夏休みに入りました🌻


夏休みはここ数年観劇遠征ばかりしています。

今年の第1弾はこちら!





3回目です。


前回観劇してからすっかり作品の鳥かごの中のナイチンゲール、いや虜に🐣


今回は改めて原作を電子書籍でしっかり履修してからの舞台。


舞台を2回観た後に初めて原作を読んで感じたこと

・四季が題材に選んだ理由がよーーくわかった!

・まさに「人生は素晴らしい生きるに値する」が濃密に詰め込まれている。。

・グレイとフローをつなぎとめるのが「絶望」という「不思議な絆」なのか?


でした。


グレイとフローは、「絶望」を条件に互いの存在を認め合い、絶望するまでのつかの間の時間を共に過ごすわけですが、


フローが危うくなる時にはグレイが言葉や行動でフローを護り、

グレイが過去に負った心の傷や孤独をフローの言葉や行動が癒し、


そんな積み重ねが、無意識に「絶望」から二人を遠ざけ、次第に「希望」に変化していく様が巧みに描かれていて心が震えました。


舞台版では、

「絶望のどん底で」の対義として「希望湧いてくる」という歌詞が舞台版の「不思議な絆」に出てくる構成がよくできているなあと思いました。


二人の間にある不思議な絆によって、

フローは看護の使命を全うするために生きていく希望を、

グレイは愛する人を信じることへの希望を、

それぞれ手にしていくわけです。



他にも、原作にはあって舞台には無い要素や、その逆もまた然りでしたが、その違いに不満や違和感を感じることもなく、それぞれ楽しむことができました。

(アレックスとエイミーの要素は、舞台から入った身としても?な部分でしたが、フローが絶望一歩手前に陥ったり、グレイとフローが恋仲になるストーリーをわかりやすくするために必要だったのかなあと、原作と舞台両方を経て感じるようになりました。)



原作と舞台の比較の前置きが長くなりましたが、

ここから今日の観劇の感想を!



本日のキャストと席💁‍♂️







谷原さんフロー

やっと会えた志音さんフロー!

カテコで周りのシニアたちも「かわいい〜〜〜😍」とメロメロにする可憐な志音姫。

前半はかつての初代アリエルを彷彿とさせるかわいらしさを維持しつつ、「絶望のどん底で」などで時折魅せるクールで色っぽい歌いっぷりが素晴らしい!

後半のクライマックスで炸裂する「偽善者と呼ばれても」はサントラで耳が慣れてきたものの、生声に震えが止まりませんでした🫨

さすがエビータのエバやアナ雪のエルサ経験者👏


漫画のイメージに近いビジュアルや、天使感、歌の表現のダイナミクスは、志音さんフローが特徴がよく出ていていいなと思いました。

真瀬さんフローは、顔の表情の使い分けが百面相で芝居がドラマティック、繊細さや絶望の表現力が特に長けているように感じました。歌も申し分ないです。


岡村さんデオン

キャストで一番楽しみにしていた岡村さんのデオンをやっっっと拝見!

何を演らせても何もかもパーフェクトな岡村さんの麗しきデオン様にとろけて麻痺しました🫠


岡村さんといえば、

ピコポリーアニタエルファバ

ジェリロエスメラルダマイロドナエイミー(ロボ庭)


(上段の役は未見、下段の役は履修済み)


と、活き活きとした役、カッコいい役、イイ女な役が多く、ヴィランのイメージがなかったので、デオンは本当に楽しみでした!


岡村デオン様を小出しにし1幕ラストでやっとお披露目という焦らしプレイ。。。

これこそこの作品随一の巧みでクセになる演出🫠


ビジュアルも高身長な岡村さんにピッタリのコスチュームでまるで宝塚。

銀髪のカツラは左右2本ずつ後毛がありますが、こんな素敵な後毛を携えた騎士は岡村さんと宮田さん意外この世に存在しないと思います。😍


「呪いと栄光」は宮田さんの方がキレキレだけど、岡村さんは流れるように美しい舞でうっとりでした😍


瀧山さんと岡村さんが並んでいるイメージ全然無くて新鮮!

岡村さんって、意外と四季のディズニー演目やALW演目とご縁が無いんだなあと今更。あ、キャッツは常連だったけど。



鳥原さんフローの母・ヴィクトリア女王

前回きららさんを挟んでの、初見ぶりの鳥原さん。

やっぱりいつ観てもどの役でも上品で美しい🤩

フローの母、最初アレックスが家にいる間はあんまり意地悪感がなく良き母っぽいけど、アレックスが帰った途端嫌味な母親感MAXでギャップw

アンサンブルで各所で登場してて、馴染んでるのにすぐわかる美貌が素敵です。


後半、いよいよヴィクトリア女王で登場すると、志音さんフローがくすんでしまうくらいとにかく眩しく輝いている!!✨🇬🇧

きららさんは母も女王も太く響くハリのある低い声で豪快でカッコいいのに対し、

ゆきみさんは美しいソプラノと可愛らしさのある親しみやすい声が変わるがわる出てきて飽きない。それでいて見た目が上品だからギャップ!

女王のときは、どことなくテレビ俳優の高岡早紀さんに見える時がありました笑



そのほか、

アレックスのジェヨンさんは、確かにセリフの癖はあるもののビジュと歌が本当にこの作品に映えていて素敵です。

エイミーは安定の町島さん。まだ奏絵さん未見だから観たいなー。

ボブ、原作と近いのはどちらかというと菱山さんな気がしました。丸顔や真っ直ぐな姿勢とか!




今回の座席は、1週間ほど前に全日程完売間近に差し迫った頃に突如湧いて出た解放席。

同じ配置の席が別日程でどんどん出てきたので、団体キャンセルではないと思いますが、一体なんだったんでしょう🤔おかげで観ることができてありがたい🙏


次回は10月!

残すところ手持ちのゴスレは2回分に。

どちらもゴスレに興味を持ってくれた友人たちと行くので、とても楽しみです!


9/13〜10/31開催の重ねスタンプ!

(なんか原作の学芸員がグレイに出した紅茶をグレイが吹き出してるみたい...☕️)


さあまいりましょうグレイ...


俺は行けねえんだ...



👻👩