本のご紹介。
著者のジョン・ウッド氏は新聞で知ったんですが、この本はGen&Mikさん のブログで知りました。
マイクロソフトのエグゼクティブの地位を捨てて、ネパール、カンボジアなどアジアに図書館を学校を作るNPOを立ち上げたジョン・ウッド氏の活動を綴った本です。
苦労話が中心かと思いきや、読み出すと引き込まれます。
楽観的というか彼が楽しんでいるのがよく伝わってくるからです。
多分苦労もい~っぱいあったと思います。
悩みもあります。
でも、朝起きてオフィスに向かうのが楽しいと彼は書いています。
ジョン・ウッド氏がこの仕事に関わるようになったのは、休暇を取ってチベットへヒマラヤ・トレッキングに出かけて出会った学校の図書館に本が無く、本は厳重に保管されていたのを知ったからでした。
校長は「本は貴重なので傷めてしまうことが怖いと」と言います。
保管されている本もバックパッカーが置いていった本で子どもが読むものでは無かったのです。
普通はここで「気の毒だ」と思って終わるのですが、彼は帰国すると本を集め始めるのです。
本は思いのほかたくさん集まり、本を送るためのお金も集まります。
そうこうしているうちに彼はチベットに図書館を学校を作るためのプランを立て始めます。
こうなったらもう止まらない、恋人と別れ、マイクロソフトを止めて、NPO『ルーム・トゥ・リード』を設立します。
その後の活動は本を読んでくださいね。
ルーム・トゥ・リードは募金で集まったお金の使い道がはっきりするようなシステムを取っています。
募金ってしたけどどこでどうつかわれたか分からないままって多いですよね。
今日も24時間テレビで募金活動していますよね。
あれって、集まったお金で買った車両などに24時間テレビのマークが入っているんです。
そうそう、テレビで紹介していますよね。
うちの近所も走っていました。
募金して目に見えると「して良かった」って思います。
最近は災害が多くて募金の募集も多いのですが、結果は「○○へ」と簡単なものだけ。
TV局とか赤十字とかが集めているので一応信頼はしていますが、かなりあいまいですよね。
さらに政府はODAだとか言って大金を発展途上国に出しますが、高価な医療機器を買っても使えないまま、施設も使われないまま、援助しっぱなし。
援助も相手の必要な物じゃなくて思い込みでしちゃう。
本当に必要な物から援助すべきですよね。
その実例はのんちのアフリカスーダン日記 にも書かれています。
さらにルーム・トゥ・リードが立てる図書館や学校は現地の人の資金とボランティアで完成します。
現地の人も資金を出す、労働力を出して、地域で施設を作っていきます。
施しをするのではなく援助をするスタンスなんです。
主役はあくまでも地域の人々。
支援って上から目線が多いでしょ、ジョン・ウッド氏は人間の尊厳を守っているところがニクイんですよね。
おっと、また詳しく書きそうになっちゃいました。
ルーム・トゥ・リードの活動には共感できるところが多く、支援のお手本だと思います。
募金の方法も数種類あって、ブックオフへ本を送ると募金できる形式もあります。
詳しく知りたい場合は⇒ルーム・トゥ・リード へ