子ども産んだだけで必要とされる存在になる「母」

はるさんを育てていて時折思うこと。

はるさんは私が
ほんとうに大好き。

大好きどころじゃないね。

私がいないと生きていけない。

私以外の人だと
だっこもさせてくれない。

保育園の先生も
一ヶ月かかったし、

私側のじじばばも
5か目にしてやっと泣かずにだっこを許してくれた。

そんなはるさんをみて
ふと思うことがある。

これ、
はるさん、

私だから大好きなわけじゃないんだよね。

もし、
最初から一緒にいた人が
私じゃなかったら

きっと
その人のことを大好きになったし
その人を必要としたんだろうなぁ。

なんて思うわけです。

実際は
私は必要とされているけれど

私じゃないとだめってわけじゃないんだなぁ。

なんて思うわけです。

私のこの性格
私のはるさんに感じる愛
私のこのスキル

私が私と思っている私
じゃなくてもいいんだよね。

ただ最初から一緒にいるから
私がいないとダメってなっているわけで。

でも、
それって怖いなぁ

とも思ったんです。

だって、
人格とか
スキルとか
関係なく

子どもは、最初から一緒にいた人を
最初から一緒にいた
というだけで

その人がいないとダメ
なレベルまで
その人が必要だと
刷り込まれるわけですから。

とちょっと恐ろしさを感じます。
と同時に
こうも思うのです。

私に備わったスペックは関係ないんだ。

って。

人は学んで
自分を成長させて
人の役に立つ自分になろうとします。

そして
無意識にも
人の役にたつ自分だからこそ
必要とされるんだ

って思ってしまいます。

逆にいうと

役に立つ自分じゃないと
受け入れてもらえない。

って思ったり、

信頼される自分じゃないと
必要とされない

と思ったりします。

もちろん
お仕事では
そういうところも多いかもしれません。

でも縁を結んだ
人間関係においては
必ずしも

役立つから
とか
頼りになるから
とか

そんな理由で
一緒にいるわけではありません。

役に立つとか
頼りになるとか
○○さんだからお願いする

とか
そんなスペックなんか関係ないところに
ある何か。

を共有して一緒にいるのでしょう。

「母」は
私が私と思っている私
じゃなくても
必要とされる存在になります。

どんな私でも必要とされる存在になります。

命を左右されるほどの
強烈な必要とされる存在になります。

こっちのほうが
人間関係の土台
になる感覚なのかもしれません。

役に立つ
信頼される
楽しい

というスペックは
その後についてくるのかもしれません。

「母」は
その土台づくりを
強制的に学ばされるように
なっているのかもしれません。

だめな自分
役に立たない自分
失敗する自分
めんどくさがりの自分

どんな自分でも
必要とされる

という体験から

人間関係の土台を形成するレッスンをするのかもしれません。

子どもにそれを伝えていくために。

もちろんそこがゴールではないでしょう。

しかし

スタートはそこかな。

どんな自分でもいい。

自分が消えたところにある私。

エゴが抜き取られた私。

で勝負！

こわ！！

自分で学んで
自分で成長させてきた
という自負のある私に
とっては

こわ！

エゴエゴしている私から

エゴを抜き取られるなんて～～

自分自分言ってないで、

「自分」じゃないところを
信頼して
活用して

子育てしていくんだなぁ。

心理カウンセラー　利佳