一週間ぶりにまる一日休みとなった昨日、カメラを手に京都へ行ってきました。今回は「通りを歩く」のではなく、「まだ行ったことのないメジャーな寺社」を考えてみました。そういえば今まで西本願寺に行ったことがありませんでした。境内は世界遺産に指定され、国宝建築も多くあり、京都駅から徒歩圏内という場所にあるのに。アクセスの良さゆえ、いつでもいける、と訪れる機会がなかったのかもしれません。

 

 

こちらは阿弥陀堂。

 

 

お隣の御影堂は更に大きい。世界最大級の木造建築で非常に大きく、圧倒されるような感じでした。

 

樹齢400年の大銀杏。

 

 

 

根っこを天に広げたような形から「逆さ銀杏」とも呼ばれるのだそう。京都市天然記念物。月末には黄色に染まってハッとするような存在になりそうです。この木の前に団体さんがいて僧侶の方が説明されていたので、私も混じってお話を聞いてきました。旅先でよくこれをします。爆  笑

 

阿弥陀堂の前にあるもう一本の銀杏の説明をされていました。樹齢200年とのこと。

 

 

逆さ銀杏とはまた違う、こんもりとした姿です。7年ほど前の台風による強風で枝が無残に折れ、その後も随分弱ってしまい、このまま枯れてしまうのではないかと言われていたそうです。それが2020年頃から再び元気を取り戻し、現在の姿に回復したとのこと。コロナが流行した年です。訪れる人が少なくなったからなのかと仰ってました。台風の被害に遭った頃の写真を検索してみましたが、もう枯れ木のように衰えていて、現在の姿にまで回復していることに改めて驚きました。木の生命力ってすごい。

 

 

国宝建築が多い境内ですが一番見たかったのが、絢爛豪華な唐門です。

 

 

阿弥陀堂、御影堂から少し離れたところにあるためか、ここまで来たら殆ど人がいません。

 

あっ、あれだ! ご年配の方が一人、熱心に写真を撮っておられました。

 

 

 

 

真ん前に立ってみる。

 

 

京都の国宝三唐門(西本願寺、豊国神社、大徳寺)のひとつであり、その中でもとりわけ豪華なのが西本願寺の唐門です。桃山時代独特の豪華な装飾彫刻、この見事さに日が暮れるのを忘れることから「日暮らしの門」と呼ばれているのだそう。

 

 

少し前に豊国神社の唐門も観て、その豪華さにときめいたけれど、こちらは最近修復を経たこともあり、それぞれの色彩が非常に鮮やかでインパクトが更に大きかったです。伏見城の遺構だとされています。彫り物の麒麟はキリンビールの商標にも参考にされたのだそうです。桃山文化を残してくれた秀吉さん。ワビサビとはまた違う日本文化の美ですね。

 

 

 

 

 

11月、京都の寺社のいくつかでは普段は非公開とされている文化財が特別公開されています。今回はただ唐門を見れたらいいな、という気持ちだけで訪れたのですが、期間限定で公開されている書院と飛雲閣を拝観することができました。両方、写真撮影が不可で写真がないのですが、なんとも美しい素晴らしいものでした。記憶が薄れないうちにブログに感想を書いておきたいと思います。続きます。

 

近くにあった大きな金木犀の木。ひんやりとした空気の中で濃厚な甘い香りが漂っていました。