昨日はまる一日休みの日。せっかくだったので前回、時間が足りず行けなかった烏丸半島の琵琶湖博物館へ行ってきました。

 

 

曇り空だったのでちょっと暗く映ってしまいましたが、一階ロビー。セクションごとに区分けされていて琵琶湖およびその周辺の歴史的変遷、琵琶湖の水中生物を展示したちょっとした水族館みたいな水生展示室がありました。

 

 

一番印象的だったのはこの巨大象の復元。近くに歩いている人との対比で大きさが伝わるかと思いますが、大昔(400万年くらい前)、ナウマンゾウよりも更に昔、恐竜並みの巨大象が存在していたそうです。

 

 

この象の名前、「ミエゾウ」というのだそうです。現在の三重県伊賀市あたりで化石が見つかったらしく。そういえば琵琶湖って長い年月をかけて伊賀市のあたりから少しずつ北西に移動していまの位置になりました。大昔の琵琶湖は三重県にあったのですよね。むろん、当時はそんな行政区割りなんてあるわけないですが。

 

 

 

反対側に移動すると復元化石が見れます。

 

時代が下って200万年前に滋賀県域に現れたのがアケボノゾウという一回り小さい象。その骨格が右側のです。

 

 

琵琶湖畔でこんな感じで生息していたという復元。手前はメタセコイヤ。琵琶湖には昔、メタセコイヤがたくさん生えていたけどその後の気候変動などで消えてしまったそうです。

 

 

 

いやあ、この巨大象、面白かった。

 

 

琵琶湖八景の絵と琵琶湖北部と南部を航海していた丸子船の復元。以前、北琵琶湖の資料館で見たことがあります。

 

 

この後、一階の水族展示室のほうへ。これ、いいなと思いました。前にいる人と同じく、つい立ち止まって眺めてしまいます。

 

 

琵琶湖の水面下、こんなに魚がいるのですね~

 

 

世界各地の古代湖に生息する魚の展示。これ、バイカル湖にいるチョウザメ。結構大きい。

 

 

 

アザラシ。オーストラリアでは野生の群れを見たことがありました。目がくりくりで、かわいい動物って思ってたけれど、水中を泳ぐ姿はシルエットからして魚そのもの。

 

こうやって見ると不思議。ヒレでもある手元。狭い狭い水槽を右へ左へ移動するだけで、広い海原を知らないのは少しかわいそう。

 

タンザニア・ビクトリア湖のナイルパーチ。昔、このナイルパーチが増えすぎて環境と周辺の人間の生活が一変したビクトリア湖周辺のドキュメンタリー映画を観たことがあります。かなりショッキングな映画でした。外来種が突然増えることで世界で最も一番美しいと言われていた湖が激変してしまったという。ナイルパーチは肉食の魚らしいです。真っ黒で得体が知れない感じがまた不気味。琵琶湖も外来魚問題を抱えてますが、これ以上増えないでほしいです。

 

 

 

この水鳥? こうやってガラス張りの断面から見れるのが面白い。

 

水中の餌を求めて魚かと思うくらいのスピードで水の中を泳いでいるんです。ここだけ見てると鳥と思えない。

動きが速すぎて画像がブレた。

 

 

再び水面。見事に羽が水を弾いて全然濡れてる様子がありません。このぷくっとした姿はとてもかわいい。

 

ガラス断面からまんまるのお腹。これもかわいい。足の部分が水かきなのか羽なのかわからない感じですね。進化の途中ってこんなのなんだ。

 

 

水の下を覗いた鳥と一瞬、目があった?

 

他にもいろいろな水中生物、水上生物の展示がありました。でも私は基本的に「水中生物」が苦手なんです。カエルとかサワガニとか「うっ・・」って思って避けてしまった。義務だと思ってみて周りましたが水族館にいって「癒される」という気にはなれないタイプです。

 

全体的にはまあまあ。入館料は企画展とあわせて1200円近くかかりました。それもあって二回も行こうかという気にはなれないけれど、博物館の建築自体が素敵だし、ここからの琵琶湖ビューも美しいし、一回は行ってもいいかなというのが正直な感想でした。