京都府庁を出て東西の下立売通り。この先のこんもりした緑は京都御所です。その手前の細い南北の室町通りを南に向かって歩きました。地図上で赤色の線で示したところです。
室町通りの角にある平安女学院のキャンパス。レンガ作りのかわいい建物。
この建物は昭和館、1929年の竣工で国の登録有形文化財。意匠設計はアメリカ人建築家バーガミニー氏。(すみません、知りません)現在は中等部の校舎として使用されているとのこと。キャンパスの中に入ったことはないのですが、構内には明治館というアン女王様式で建てられたシックなレンガ作りの建物もあるようです。いつか機会があったら見に行きたいな。
St. Agnes' Schoolは平安女学院の英語名称。これも初めて知りました。英語名が別にある大学というと上智大学(Sophia Univ.)がありますね。米国聖公会から派遣された教師によって開かれたミッション系スクールです。最近は女子大の人気が随分落ちていると聞きますが、平安女学院は京都のお嬢様学校のひとつ、というイメージがあります。
また見つけた石標。近づいてみてみる。
「旧二条城」って書いてある。
本能寺や京都御所が昔は今と違う場所にあったのは知っていたけれど二条城まで? 説明を読んだら、ここは信長が足利義昭公のために築城したもので、後年に家康が築城した現在の世界遺産・二条城とは別モノみたいです。
再び平安女学院。このレトロ感も素敵。キャンパス内、入ってみたかったけれど怪しまれてもいけないので素通り。
100m歩くかそれくらいのところに今度はこの説明版。
斯波家は室町管領家の名家。守護という立場でした。そこに守護聖人アグネスにちなむ平安女学院が現在建ち、「守護」という意味では共通のものが存在していることが偶然ながら興味深いと思いました。
義輝の最期は悲惨な討ち死にだったと。陰惨な戦いが御所のすぐ近くであったということが意外です。この時代の不安定で荒々しい空気を想像しました。
どちらも周囲に遺構らしきものはなく、これら標があるのみでした。でも共に今まで知らなかったことです。こういう自分の中で新しいことを知るのがとても面白く、京都の街歩きはこういうのがうじゃうじゃあってとても楽しいなと思います。
もっと続きがありますがちょっと長くなったのでここで切ります。