京都府庁内のレトロカフェを出てから館内で見学できるエリアをみて周りました。閉館まであまり時間がなくて急ぎ足になってしまい、細かいところまで見ていませんが。
上の写真は旧知事室。明治38年から昭和46年までの間に24人の知事が使用したとのこと。東南角にあり、隣に建物が完成するまでは大文字山や比叡山なども窓から見えたのだそうです。室内はどっしりと重厚な雰囲気。背後の窓とそこから見える緑が素敵だなと思いました。
隣室の正庁。和風建築の中でも格式高い、折上小組格天井です。この辺、もっと丹念に見てきたらよかったと今になって後悔しています。💦 数多くの公式行事や式典などがここで行われてきました。
二階から一階の旧議場へ。このレトロな建物、映画やドラマのロケ地としても使われているそうです。NHKで10年ほど前に制作された「坂の上の雲」でも海軍の本部として使われていたとか。昨年末から全作品を再放送していましたが、その場面だけでも見てみたいなあ。
時間的にぎりぎりだったので無理かも?と思ったのですが、入れました。職員の方々が何か仕事の打ち合わせされてましたが、ちゃんと見学者向けの案内の方もみえて、この位置から建物のことや装飾についてなど説明してもらいました。
もっとうまく写真撮れてるかと思ったけれど、そうでもありませんでした。うまく雰囲気伝わらなくてすみません。💦 全体に数年前に修復され、往時の様子に近づいた感じなのか。今の時代の会議場と違って凝った装飾のある空間は優雅で心ときめきました。
議長席の背後は飾り窓とカーテン。こういう場所はカーテンのつけかた、ドレープのつけかたなどいろいろ細かい決まりがあるのだそうです。当時、カーテンは高島屋から納入されたものという記録があるそうです。
また二階の濃い緑色のカーテンは京都の老舗川島織物に同じ型紙が残っていることがわかったそうで、おそらくカーテン類はどれも川島織物製、それを高島屋を通じて納入されたのでは、と説明がありました。ちゃんと当時の記録を残しておく意味がこういうところにあるのですね。
シャンデリアも復元。とても素敵です。床部分からは修復の時にラジエーターが見つかったそうで、現代でいう床暖房、当時としては最新の設備を備えた議場だったということもわかったそうです。
外からみた議場。
夕方5時過ぎの外は暗くはないけれどだいぶ陽が陰っていました。
門のところまで歩いていた時にまた見つけた石標!
なんとなんと幕末の京都守護職のお屋敷がここにあったそうです。歴史好きなので私はこういうところにときめきます。(笑)
京都守護職の本陣は黒谷にあったと思いますがお屋敷は御所の近く。お隣には京都府警もあり、平安時代の検非違使もこの近くにあったそうです。京の都のお役所は天皇の住まう御所を守るための配置だったのだなあとふと思いました。
府庁の新しい建物。この向こうに京都府警。
陽は翳ってきたけれどお天気も良いです。歩けるところまで歩いてみよう~とのことで次は室町通りを南に進みました。続きます。