大阪中之島美術館で開催中の「日本美術の鉱脈展」。「鉱脈」とは将来的に「国宝」級と評価される可能性のある美術品の意。それらを掘り起こしての展示したのが今回の企画展。
最近は作品によっては撮影可能な展示品も多くなりました。後半はそうした展示が多く、うちいくつかを載せたいと思います。
とっても大きな展示品だった二つの茶室。こちらは全景写真を撮るのを忘れてました💦 鉄茶室徹亭。鉄を素材とした「もっとも重い茶室」。茶道具から茶花まで全てが鉄、というもの。畳も鉄なんでしょうか。茶碗も鉄だとこれは重たそう~
一緒に展示されていたのが「もっとも軽い茶室」。プラスチックの波板、ベニヤ板などの安価な素材で組み立てられた茶室。「もし千利休が現代に生きていて急ごしらえで茶室を作ったら」という発想から。
秀吉の純金茶室へのアンチテーゼみたいな感じ?これを「美」というのか私にはよくわからない。
すごいなあと思ったもの。これ、象牙なんだそうです。タケノコの皮部分のちょっと毛羽だったところの感じとか根っこ部分のピンクの粒粒とかリアルすぎて、もし触ったら冷たくて硬い象牙、ということが信じられませんでした。
リアルさで怖いと思ったもの、その1。最近、SNSで表されるAIが作った人間像もそうなんですが、こういうのもリアルすぎて、恐怖を感じてしまいます。そのため、あまりじっくり見れませんでした。
もっと怖かったのがこれ。昼間の美術館だったのでまだ見れましたが、生きてないのが不思議なくらい。 つぶらな目が瞬きしたらどうしよう?って思ってしまった作品。(ウエブサイトから写真をお借りしました)
大きくてすごい迫力。
最後にほっこりしたのがこれ。縄文時代のものだそうです。
可愛すぎる~(笑)。縄文時代人のあと稲作が広がって弥生式土器が主流になってからこういう個性はすっかり消えてしまいました。それでもそのDNAは脈々と現代にまで受け継がれているように思います。
最後に再びルイヴィトンを横目にみながらエスカレータを降りました。この企画展はそこそこ「疲れない」程度の展示数で、古典もあれば現代もあり、面白いものでした。