大阪中之島美術館まで行ってきました。まだ世に知られていない作者、作品を掘り起こし、未来の「国宝」を探すというコンセプトの企画展で、展示の前半は誰もが知る日本美術界の巨匠の作品群、後半は鉱脈から見つかった作品群という流れでした。

 

 

今回、まず見たかったのがこれ。江戸時代、同じ時代に京都に生きた円山応挙と伊藤若冲のコラボ作品が存在していたということを初めて知りました。二曲一隻の屏風で左側が若冲、右側が応挙でこのように並べて展示されていました。(写真はウエブサイトからお借りしています)

 

 

右側の応挙の作品、二匹の鯉の構図は視線が自然に左側の若冲の絵に向かうように、また梅の木の枝もこのあたりで止めているのも年上の若冲に配慮してのことだという解説がありました。若冲と応挙は京都でわずか300メートル離れただけのご近所に住んでいたんだそうです。互いにリスペクトしあいながらも、深い交流があったわけではなく、この合作は依頼主が別々に二人に依頼してのことだと考えられているそうです。ブロ友さんも仰っていましたがこの鯉のリアルなこと!本当にそのまま動き出しそう。そして鶏は若冲の十八番ですね。迫力いっぱいです。

 

伝岩佐又兵衛、「妖怪退治図屏風」
 

 

江戸時代の作品ですが、近年になって発見されたというもの。武士たちが妖怪軍を退治しようとしている姿を描いたもの。妖怪たちの姿がとってもユーモラスで愛嬌さえ感じさせる表情なんです。こういうのもいままで埋もれていたというのが驚き。

 

若冲の「釈迦十六羅漢図屏風」

 

戦災で焼失し、現在では小さな白黒図版のみが残る屏風をTOPPAN印刷の最新技術と学術的知見により復元されたとのこと。この作品は撮影OKだったので自分のカメラで撮りました。

 

 

 

 

小さなマス目をタイルみたいに並べたようにして描く若冲の作品。色彩の鮮やかさ、人物たちのこれまたユーモラスな表情が面白いです。後半に出てくる作品でも感じたことですが、この時代から既に現代日本の「アニメキャラ」の萌芽が感じられますね。

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

最初は一回の投稿でまとめてしまおうと思ったのですが、長くなるので二回に分けることにします。

 

下の写真は美術館内、展示会場二階に向かうエスカレーターから撮影したもの。

 

 

このインスタレーション、よく見ると、ルイヴィトンのモノグラムなのです。館内では同時に「ルイヴィトン展」も開催中でした。

 

 

 

 

ヴィトンといえば旅用のカバン。これは和紙でできているランタン仕様で、タワーのように積み上がり、5階建ての吹き抜け天井まで伸びています。圧巻でした。

こちらも見てみたかった!9月まで開催しているので時間があったら行ってみたいです。

 

初めて見た時びっくりした、美術館前にいる宇宙服姿の猫。

 

ヤノベケンジ氏の「SHIP’S CAT」シリーズのひとつ。美術館の建物の壁を背景にすると更に雰囲気出ますね。

 

 

次回は後半を書きます。