選挙を前にこの数日間はどこに入れようかと各党の主張を意識して追っていました。消費税廃止や税率低下を求める政党があります。それで消費税のことを考えていたのですが・・・

 

例えばある家庭の手取り33万円だったとします。うち3万円を貯蓄し、30万を消費支出に回しているとします。支出分には10%の消費税がかかっているので30万のうち約3万円は毎月消費税を払っていることになります。これが12か月続いたら?

3万円×12か月、36万円も消費税を払っていることになるのだなあと。💦

 

ほぼ一か月分の給与に相当する・・って考えたら、10%の消費税になってから毎年一か月は消費税のために働いているわけ?って思ってしまった。わかっていたはずのことなのに改めて考えたらこれって随分だなあと思いました。

 

税金のメインというと所得税や社会保険など給与明細で天引きされる額をつい考えがちだったけれど、更に手取りの1割は消費税ということで。導入時に言われていたとおり本当に将来の社会福祉に充てられるのならまだしも、消費税導入の年に法人税が大幅に減税されていてそれの穴埋めになっているのが現実です。喜んでいるのは大企業でそこで働いている個々の社員に還元されるわけでもなくて。もし消費税が再び0%になったら一か月分の給与が戻ってくる、というか1割手取りが増えるようなものだから支出が増えるというその政党のロジックもその通りかなと思いました。

 

一方で消費税を廃止してはいけないという人の声を聴いてみました。消費税を廃止すると税収が落ち、その分、赤字を補填するために国債発行することで格付けが下がり、格付けが下がると円が売られて円安になって円安由来の物価上昇になってしまうと。

 

消費税を廃止して本当に支出がぐっと伸びて経済が回ってみんなの給与も上がっていたら税収も自然に伸びるのだろうけれど、今の日本にそんな起爆剤になるような産業ないのですよね。今日は午後に投票に行きますが、防衛、移民、物価対策、社会保障・・何が最適な選択なのかなあといまだに考えています。皆さんはもう投票に行ってこられましたか。