2本目。
監督・脚本:三谷幸喜
キャスト:田中圭、小池栄子、宮沢エマ、松山ケンイチ、梶原善
小室健作(田中圭)は太宰治を敬愛する平凡な男。妻の美代子(宮澤エマ)と出席した結婚披露宴の帰り道、偶然太宰が心中未遂を起こした海辺に迷い込む。太宰ゆかりの地に興奮した健作は暗い洞窟を進んでいく。その先に現れたのは太宰治(松山ケンイチ)と恋人のトミ子(小池栄子)。タイムスリップしてしまった健作はトミ子に一目惚れをする。しかし、史実では二人はもうすぐ心中してしまう。トミ子を助けたい健作は奔走する!~Movier Walkerより~
2024年日本映画。洞窟を抜けた先は1930年代、太宰治が恋人のトミ子と心中する日の場面に出くわしてしまったというストーリーです。ワンシーンワンカットという上映時間中の100分間、一度もカメラを止めない撮影方法での作品です。同じ手法で過去にそれぞれ中井貴一/鈴木京香、竹内結子主演での作品を見たことがあります。上映中一度も気を逸らされることがありませんでした。なんとなく「バックトゥーザフューチャー」を思い起こすような場面もありました。
梶原善さんの一人三役が面白すぎて笑えました。太宰治ってこんなにクズだったのかっていう描写も面白いし、そんな男性に惚れてしまう女性たち、大ファンだった太宰に会えてあたふたしてしまう田中圭さんの役回りも面白かったです。何より長回し撮影をするカメラマンの方の技量に感服しました。出演者がたった5人で舞台は伊豆の海岸。役者さんの出演料以外は殆どお金かかってない作品にも思えるけど、たった5人の会話だけでここまで面白おかしく映画を作れるところもさすが三谷さんならではなのかなって思いました。