私自身が遭ったというわけではないのですが、このタイトルをみて思い出したことを・・。
「オレオレ詐欺」というのが出始めた頃、私の実家にも本当に電話がかかってきました。当時、まだ元気だった80代の祖母が電話に出たところ、弟の名前で「オレやけど」みたいなのから始まってどんどん相手が話し出したそうです。祖母は耳が遠かったので「え?今なんて言うた?」「聞こえへんわ、もう一回言うて」「なんのことかわからへん」ってそればかりを繰り返すので、痺れを切らした相手は電話を切ってしまったそうです。(笑)
その直後に帰宅した私が祖母から話を聞いて、「それっていま流行っているオレオレ詐欺と違うん?」ということで、おばあちゃんの耳が遠くて救われたなあ、なんて笑い話に。
二回目はそれから数年後。今度は母が出た電話に弟の実名でかかってきました。「商品をある人から買って、今日その人が集金にくる。とりあえず立て替えておいて」という内容でした。母も途中まで気が付かなかったそうですが、一瞬、相手の言葉のアクセントが違うことに気づき、「いい加減にしなさい!」と怒鳴りつけて電話を切ったそうです。母が言うには途中まで弟だと気づかなかったと。その話を家族でしていて、「警察を呼んでおいてそのタイミングに集金にこさせたらよかったのに」という話になりました。こういうのってやはり二回とも「息子」を語って「娘」じゃないのは電話をかける担当が男性だからなのか。。。
まだまだ幼稚なレベルだった詐欺電話。うちの場合は両回とも未遂で済みましたが数年前に本当に大金をとられた人が知り合いの知り合いにいたことがあります。あとめっちゃ儲かるという投資の話をもってこられて、100万円預けたとたんに相手は連絡できなくなったとか。100万円のほうの被害者は当時親しく付き合っていた友人でした。印象としては財布の紐がとても固く、そんな話に乗りそうにはない人。前者の人も大きな組織に勤めるきちんとした社会人の方です。多分両者とも「自分はそんな詐欺師にはひっかからない」って確信している人だったと思いますがそういう人が逆にひっかかりやすいんだそうです。
そんな話を先日も友人としていました。自営業をしている彼女のところには100万円近くかかる集客セミナーとか、普通に声がかかるそうです。明らかな詐欺と違って、こういうのって本人が信じて代金を払えば詐欺じゃないし、白黒のぎりぎりのところに位置してそうな話だよね、、って。最近、ご主人が体調不良だったところに「私は視えます」系の人があらわれて、悪いものがついているからお祓いを・・といってこられたそうです。 こういう人たちはその人の弱みをついたところに入り込んでくるのですね・・。
投資詐欺とかお祓い詐欺って突然電話がかかってくるわけではない。身近な人からの紹介であることが多いのですね。じゃあ、その「身近な人」が信用できる人なのか?そこで判断するのが大事かもしれないね、っていう話になりました。「類は友を呼ぶ」というのは本当だと思うので。本当にきちんとした人が怪しい人を紹介することはないと思うのです。自分の信用にもかかわるから。やっぱり「友達にしてもただの知り合いにしても普段から付き合う人って大事よね」という着地点でした。
写真はなつかしの日本海。いまの時期は海の色もとてもきれいでしょうね!