旅の最後に訪れたのは伊部南大窯跡(いんべみなみおおがまあと)。備前焼は古六窯(ろくこよう)という日本に古くから存在する窯業地のひとつ。その六ケ所は丹波焼、備前焼、常滑焼、信楽焼、越前焼、瀬戸焼。どこも名の知られたところばかりですね。備前市は山の多い、静かな地方の街といった雰囲気。いまも窯元や備前焼を売るお店などが集まるエリアが残ってます。

 

 

この大窯跡は室町時代から江戸時代の地域の共同窯だったところです。傾斜角度17度の半地下式登り窯を有し、単房の窯としては国内で最大規模のものでした。とはいっても訪れてみたら工事の時の砂利山かと思うような光景。

 

 

しかし、よく見ると表面は焼き物の欠片で埋まっています。

 

 

 

この傾斜に沿って登り窯があったのでしょうか。

 

 

 

これら焼き物、何百年も昔に焼かれたものも混じっているのかしら。一つ一つの破片が遠い昔、この地にいた人間の生きた証でもありますね。今は使われていない登り窯は常滑や信楽で見たことがありますが、この山の大きさをみると、ここの登り窯はかなり規模の大きいところだったことが想像されました。

 

 

 

 

 

 

 

この地域をドライブしていた時、頻繁に「墓地」が目についたところも印象的でした。それだけ長く人が居住し続け、窯業で栄え、多くの人が暮らした地域だったからなのかなと思いました。

 

クローバークローバークローバークローバークローバー

 

一泊二日の岡山県の旅、これでおしまいです。今年は一泊二日程度で行ってこれる近場への旅行をできるだけ毎月、と考えていますが、6月は梅雨、7~9月は暑いので旅行の予定は今のところありません。この期間は仕事をがんばろうと思います。