旅2日目。津山城を後に次に向かったのは城東の重要伝統的建造物群保存地区。無料の観光用駐車場に車を停めて一時間ほど散策しました。街道沿いに昔の商家が建ち並び、現在も人が住んで暮らしておられました。

 

どっしりと構えた家が多いです。

 

 

ここに入りました。

 

 

江戸後期に建てられた商家(梶村家)です。明治、大正、昭和と増改築が重ねられたようでそれぞれの時代の名残が残っているとのこと。無料施設で案内してくださる方も不在であったため、どの部分がどの時代かまでよくわかりませんでしたが、各所に洗練された大正時代の名残が感じられる建築でした。

 

 

ここ、月末で閉鎖される予定で、のちに一部に見学できる箇所を残し、宿泊施設に改装されるそうです。いま町家ホテルみたいなのが多いですね。日本の昔の暮らしを垣間見ることができるし、大人数で宿泊できるし、水回りを改装してあれば快適に過ごせそうです。5月後半、町家としての旧梶村家をぎりぎり見れたということで、見学した順番に内部の写真を載せます。

 

 

この辺は土間・台所。この暗さは昔の日本の家という感じがします。土壁に囲まれてひんやりとした空気です。上のほうに明かりとりの窓が見えます。

 

 

 

この梶村家は江戸時代、津山藩から「札元」を命じられ、「藩札」の発行をしていたお家だそうです。私は観たことがありませんがNHKの朝の連ドラ「あぐり」であぐりが嫁いだ望月家として使われていたとのこと。

 

 

この部屋の感じは昭和初期の建築でしょうか。とても素敵なデザインで雪見障子ならぬ雪見窓?部屋の中が暗いだけに外の緑が一層鮮やかでした。

 

 

 

写真ではわかりにくいかもですが廊下のガラスに歪みがあります。もう今の時代では作られなくなっている貴重なものです。

 

 

 

向こうの二階建ては大正時代の建築。

 

とても繊細な意匠。

 

 

 

 

まだ湿度の低い5月ということもありますが室内はとてもひんやりとしていました。京都御所を見学したときに教えてもらいましたが昔の家屋は日本の蒸し暑い夏を少しでも快適にやり過せるように造られていました。逆に冬はめっちゃ寒かったみたいです。津山は山に囲まれた土地で夏は暑く、冬はこれまた厳しい寒さだったのではないかな。

 

 

蔵。

 

蔵に続く道に敷いてある石がこれまた立派。

 

 

 

 

 

向こうにお茶室も見えます。

 

 

 

 

 

訪問者は私たち以外誰もいなくて短い時間でしたが、貸し切りで見学できました。このように公開されている家屋が他にもあるようで、時間があったら他の町家もじっくり見て周りたかったです。近くにあったお豆腐屋さんがやっているレストランでもランチしたかったなあ。ホテルで朝ごはんをしっかり食べていたのでお腹がすきませんでしたがまたいつか訪れることがあれば。もうちょっと古い街並みを歩きます。