最後の目的地は明石市立天文科学館でした。長年の知人がプラネタリウムの設計の仕事をしています。ここを見たら彼のことを思い出し、久しぶりにプラネタリウムを見ようと。

 

何十年ぶりかのプラネタリウム体験。目の前の機械、スターウォーズみたいですが。

 

ここ、日本で最長寿のプラネタリウムなんですね。

 

時間が来たので席を倒して夜空を眺めました。暗い空に満天の星が現れ、それぞれの星座の解説が聞こえてきます。なんとも心地よい時間でした。後半は南半球の空に移りました。そういえば初めて南半球に行ったのは高校生の夏休みでした。

 

私の人生初のひとり旅でもありました。夜中に飛行機が赤道を超えた頃、シェードを上げて外を見ると冬の星座、オリオン座が煌々と輝いている様子が見えました。7月の空のオリオン座。ああ、南半球に入ってきたんだ~と感動しました。そして南半球ならではの南十字星。意外と小さいのです。

 

これまでの人生で一番感動した夜空はこれもオーストラリアの中心、エアーズロックで見た夜空でした(これはもう少し後年)。現地の空は360度遮蔽物が何もない本物の超巨大プラネタリウムみたいなものです。そんな夜空を当時一緒に旅した友人とガイドさんの3人だけで見ました。天の川は英語でMilky Wayといいますが、漆黒の闇にミルクを流したような白く太い帯がかかっていました。静寂の夜空に星が隙間なくぎっしり詰まっていて、なんとかという星雲まで見えて。あれ以上の星空を日本ではまだ見たことがありません。解説でもやはり日本より南半球のほうが星が多く見えるとのことで納得しました。

 

 

 

ところで東経135度子午線といえば明石市、と覚えましたが、これって南北の線で実際は明石以外にも京丹後、福知山、丹波、淡路、和歌山など12市を通っているんですね。明石市は明治に日本で最初にそれを表示する標識を立てたことから「子午線の街」と言われるようになったそうです。

 

プラネタリウムを後にしてそろそろ帰ります。帰る前にお土産を買おう、ということで明石市の観光地でもある魚の棚商店街に行きました。

 

 

ここいろんなお店が並んでいて見て歩くだけで面白かったです。明石といえばタコ。それから鯛も有名です。潮の流れの激しい明石海峡でもまれて育った鯛は身が引き締まってとても美味しいのです。そういうわけで明石焼きに並んで鯛めしなども多く売られていました。

 

 

 

 

写真はありませんがここで作りたての練り物、鯛めし、タコ飯を買って帰りました。

帰りの電車も京都行きのJR快速が頻繁に出ています。電車に乗る前にちょっと休憩していこうと駅構内にあるカフェに入りました。明石城の石垣が見えるカウンター席からのビューです。

 

 

初めてのお店なのでやはりここでもお店のおすすめ(シフォンケーキ)をお願いしました。飲み物はアールグレイのアイスティーで。ポットに入った熱い紅茶を氷が入ったグラスに自分で注いで作りました。グラスの中でみるみる氷がとけて程よいアイスティーに。シフォンケーキの生地はもっちり。おすすめだけあってとても美味しい。

 

 

 

特にトラブルもなくスムーズに予定をこなせた2日間でした。今回の旅は宿泊と食事、おみやげを除くとほとんどお金を遣いませんでした。というかお金のかかる場所がなくて、移動も徒歩か電車のみ。思っていた以上にエコノミーな旅行になりました。てへぺろ 近隣にはまだ行ったことがない街というのがたくさんあって今年はそういうところをたくさん訪れたいなと思っています。旅の記録はこれで終わりです。お付き合いいただいてありがとうございました。