旅2日目はたつの市を歩きました。三木露風の生家を出るとすぐ坂道があり、龍野城の入口です。500年前に赤松村秀によって築かれ四代続いたのち天正5年に豊臣秀吉に明け渡されました。その後数回の城主交代を経て寛文12年に信州飯田から脇坂安政が入城。龍野藩は明治初年まで続きました。(パンフレットより抜粋)
平山城にある本丸御殿や模擬櫓、城門などは昭和後期の再建です。古い街並みを歩いた先に出会うこのお城。とても風情を感じます。赤松氏が築いた山城跡には一部石垣が残っているそうですがそちらには行ってません。
城門をくぐったときに視界に入る、整然と積み上げられた石垣とその向こうの鮮やかな新緑がとても美しく、このポイントで龍野城の印象が決まってしまいました。
先にも書きましたが、この2日前、雨と風が結構激しく、桜が散ってしまったようです。数日前ならここが一面の桜色の景色だったと思うと再び惜しい気持ちになってしまいました。でもその散った桜と入れ替わるように新緑が存在感を増してきていました。
御殿の前にきたらまだ咲いている桜が!降り注ぐような枝垂れ桜。お城で見る桜は格別ですね。唐破風の玄関を背景に美しいなとしばし見とれました。
御殿の中を見学しました。ここも無料です。係の人も誰もいません。来る人を信用しているのか本当に無人です。逆に心配になりました。💦
床の間、違い棚を備え、天井は格式の高い折上井。
敷地内にある資料館に寄りました。ここは入館料がかかりました。館内にあったこの屏風は義経の弓流しの場面を描いたもの。平家物語の名場面のひとつです。教科書ではたびたび目にした場面でしたが実物は初めて見ました~。
そしてこれ。楠木正成が湊川の戦いのときに身に着けていた武具なんだそう。こんなに良い状態で保存されていたのかと感慨。
ここも八重桜がきれいでした。
白壁に等間隔で狭間。
ふとその穴から見える風景がフレームで切り取られた絵のようで面白いなと思い、ひとつづず写真を撮りました。そのうちの何枚かをここに載せます。
次の目的地は旧脇坂屋敷。まだまだ続きます。