4月10日。この日は母親の通院のため実家のある三重県に戻っていました。お昼ごろに診察が終わったので二人で近くの城址公園の桜を見に行ってきました。ぎりぎり満開のタイミングでした。ここの桜を観るのは約10年ぶり。カメラを持っていなかったので今回の撮影はスマホです。表門のところから入りました。

 

 

ここのお城は穴太積みの石垣が立派です。近江出身で加藤清正と並ぶ築城の名手、蒲生氏郷の築城です。松阪という地名も氏郷の命名です。「松」は氏郷の子供の頃の名前だったか最初にお城があった松ヶ島からとったと聞いたことがあります。「阪」は当時のボス、秀吉がいた「大阪」から一字もらってつけました。昔は大阪は「大坂」と書き、このため松阪も「松坂」でした。近年になってお城の名前を昔通りの「松坂城址」に改めました。地名の松阪は現在もこざとへんのままです。

 

小さい頃からとても頭の良かった氏郷は信長に見出され、信長亡き後は秀吉に仕えました。氏郷が松坂にいたのはわずか二年ですが、この期間に商業の街として城下町を発展させました。あまり知られてないかもですが三井グループの祖、三井高利も松坂の生まれです。

 

氏郷はわずか二年で会津若松に転封されてしまいます。近くに優秀すぎる部下をおいておくといつ寝首を掻かれるかと警戒した秀吉にとばされたのかもしれません。「会津若松」という地名も氏郷の命名です。その後、氏郷は40歳で亡くなりますが毒殺説があります。

 

 

 

このへんは本丸跡で松阪の街並みが見渡せます。小さい頃によく遊びにきた場所なので懐かしさでいっぱい。風のない暖かい日で薄曇りでしたが太陽の光もそこそこ。ベンチに座ってとても気持ちのいい空間でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

道路に面した石垣。結構な巨石でこの大きいのは畳一枚分くらいあります。

 

近くにある市民病院の駐車場は病院にいかない人でも無料で停められるので便利ですよ~。