投資の情報収集、勉強のためにチェックしているSNSの発信者の方が最近、話しておられて、自分でもなるほどと思ったことがあったので、備忘録として書いておきたいと思います。
「日本は資本主義の国なのに、現状、社会主義国家(工場勤務)の労働者をつくるような教育をしている」と仰っていたのが印象的でした。戦後の高度経済成長期にはトヨタやソニー、東芝などの製造業が世界で大きな存在感を示し、そうした職場で働く人材が多く求められました。ルールを守り、言われた通りに真面目に働く労働者が必要だったのです。なので学校の教育も「よい工場労働者になる」ためのものでした。
この時代は好景気で給与も右肩上がりで金利も高くて、お金は運用せずとも預けておけば利子がついて勝手に増えていました。リスクを冒してまで運用する必要性もそれほどありませんでした。しかし今や日本の製造業は隣国に追いつかれてしまい、自動車産業でさえ今後電気自動車にシフトした時にトヨタが世界市場で優位性を保てるのか怪しくなってきました。
これが意味するのは今後の日本の国力の低下、円の弱体化です。円が弱くなったら、物価は上がり、個人は買いたいものがますます買えなくなります。その状況を避けるには海外の成長率、物価上昇のペースに合わせて自身の収入、資産を増やしていかなくてはいけないということ。最近は投資について教える学校もあるようですが、高度成長期とは大きく様変わりしてしまった日本社会では、こういう金融に関する教育や自分で考えて動く、という教育に力を入れていく必要があるかもと思いました。