実年齢より若く見られた

 

アジア人は欧米にいくと殆どの場合、実年齢より若く見られます。

17歳の夏に初めて海外にホームステイに行きました。現地で知り合った同い年の高校生女子らがあまりにも大人びていてセクシーだったことがすごい衝撃でした。彼女たちに比べて自分の子供っぽかったことといったら・・びっくり10代の頃は若く見られるより大人っぽく見られるほうが嬉しかったりしますね。

 

そして大学卒業後。以前にも書きましたが私は20代の頃は海外の金融機関で働いていました。社会人〇年目くらいになっても社内で違う部署に行くと、学生のインターンに間違えられ、「あら、お友達を探しているの?」ってそこの部署の人から声をかけられたり、明らかに私より年下の社員から「キミはまだ若いからいいよね!」みたいなことを言われました。

 

じゃあそれが嬉しかったかというと微妙でした。なんとなく感じていたことですが、外見と同じくらい大切なのが「年齢相応の中身」であり、外見だけ良い、若いというのはあまり評価されてないのでは、という場面が往々にしてありました。「若く見られるのは私の発言や行動が幼稚だからでは?」と思いがちでした。自分の知識・教養や経験値レベルが実年齢に追いついてない感じがして、ひそかに落ち込むことがありました。なのでか?いま振り返るとこの頃は本当によく働き、よく勉強していました。笑

 

日本に帰ってきたら、当時大人気だったモー娘。に多くの人が熱狂していて驚きました。その時の自分には「子供」が「集団で」「大騒ぎしている」だけに見えたからです。美しさとか魅力的の基準が同じ時代なのに全く違うように感じました。日本で働くようになってから初めて会う人に年齢をいうと「え!若いですね!」って言ってもらえることが多くなりました(殆どの日本人は昔よりは若く見えますからね!)。それを言われる頻度や出会う人たちがやたらと私の年齢を知りたがるところから、日本の「若さ信仰」って半端ないなあと感じました。それと反比例して、あまり中身は重要視されてないようにも思いました。

 

時代が移り、日本人の感覚もだいぶ変わってきているように思います。あからさまに人に年齢を聞いたり、話題にすることが減っているように思います。私自身は若さを失った今の年齢になって20代、30代ってまだまだ輝くような美しい年代だったと感じます。それがあった時は当たり前で理解できてなかったけれど、失って気づいたのが「若さの価値」でもありました。

 

去年、住まい探しをしていて築古のマンションが新築同様にリノベートされている物件をいくつか見ました。確かに表層はぴかぴかで、きれいですが、骨組みとか細かい部分に築年を感じ、「やっぱり新築とは違うわ、がっかり。」っていうのが割とありました。一方で実際に内見に行く機会はなかったものの、そこそこ築古でもよい立地にあり、大切に手入れされ、住人の質も良いマンションがビンテージとしてその古さゆえにとても評価されている物件が結構あることを知りました。人間も似たようなものではないかと思いました。

 

 

 

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