あじさいを観に出かけた京都西山の善峯寺。西国三十三カ所のひとつであり、皇室とのかかわりもある由緒あるお寺です。参道でこの看板をみた時に随分前(12年前)に紅葉狩りに来ていたことを思い出しました。
「おちないお守り」。阪神淡路大震災で高架が崩れて、バスの前輪が落ちながらもぎりぎりで助かったという写真がありましたが、そのバスの運転手さんがここのお守りを持っていたそうです。後日、運転手さん本人がお寺にお礼にいらっしゃったと。
そこから「落ちない」→入試合格のお守りとしても人気があるのだとか。
ここのお寺でもうひとつ記憶に残っているのが「日本一の松」といわれる遊龍の松です。全長37mもある横長の松は樹齢600年。
これだとわかりにくいので
パノラマモードで撮影してみました。かつては50mほどあったけれど松くい虫の被害で15mほど切断して現在の長さになったのだそうです。
下からみるとこんな感じ。空に飛び立つ前の龍のよう?
境内各所にもあじさいの花がありました。雨上がりで花も葉っぱも水滴をつけて活き活きしているように見えました。
あじさい苑から出る頃に空が晴れてきましたが、鮮やかな朱色は明るい陽射しによく映えますね。
この風景、印象派の絵みたいで気に入っています。この辺は殆ど人がいませんでした。梅雨入り前の6月の爽やかな景色。
山を登るような感じで上のほうへ。京都市内が一望できました。
高野槙。悠仁親王様のお印。
この高野槙は大きくなるとこんなになるそうです。
再び参詣路へ。京都市内を一望できるところにあったのが六角のかたちをした「けいしょう殿」。応仁の乱で焼失した坊を復興した桂昌院(徳川五代将軍綱吉公の母)と見晴らしの良い「景勝の」地をかけてひらがなでこの名にしてあるようです。
ここもパノラマモードで。
既に夏日のような毎日でしたが、この日だけは雨上がり直後で気温は26度と比較的低めでした。傾斜の激しい境内を歩くのはこの日でよかったです。翌日以降のような30度超えだったらきっともう無理。
この抜けた感じの景色が良いですね。
青蓮の滝。
高いところにある石樋から水が落ちています。こんなちろちろと落ちる水でも「滝」っていうのですね。でもこの石の上に水が落ちるかすかな音が風流なのかもしれません。
ぐるりと一周、本堂のところまで戻ってきました。
おみくじを引きました。大吉だったのですけれど
願望(ねがいごと):全ては思い通りになりません。(笑)
うまくいかないこともあるよ、ってことでしょうか。
見どころが多くて、5時に閉門です、という放送が流れてくるまで境内でうろうろしてしまいました。
駐車場から撮った最後の一枚。夕方5時の空とは思えないくらい明るい空でした。