「東洋のシテ島」、中之島。そこにある美術館です。バラ園を端っこまで歩いていったらここに行きつきました。まだ中に入ったことがなかったので、一度見学してみようと。ブロ友のingちゃんが教えてくれましたが、最近までリニューアル工事をしていたそうです。あとでネットで調べてみたら過去2年間、改装工事で閉館していたのだそうです。
現代らしい素敵空間でした。
東洋の陶磁器ということで中国、朝鮮、日本の陶磁器が展示されていました。志賀直哉や川端康成が所有していたというものも。中国の陶磁器は明代のものが多く、その時代の皇帝が愛用した品などが展示されていました。朝鮮は李朝時代のものでしょうか。
陶磁器では昔から朝鮮(李朝)の白磁に惹かれます。シンプルな形状と乳白色のなまめかしい色と艶と。とても美しいと思います。
館内の展示作品は撮影OKでした。フラッシュ使用はNGです。自由に撮影できるのはとてもありがたいです。写真以上にやはり実物は迫力と魅力がありますがこれまでは図録を買うか記憶に焼き付けるしかなかったので。
これは中国のもの。現代にも通じるsimple is the best的なデザイン。
17世紀朝鮮の壺。描かれているのは虎。
そういえば円山応挙の描く虎がトラ猫みたいでめっちゃかわいいなと思ってたんですが、あの時代はなかなかトラなんて目にすることはなくて、絵師は虎の毛皮と猫をモデルにして想像で虎の絵を描いた・・という話を聞いたことがあります。朝鮮でももしかしたら事情は同じだったのかも?って思いました。かわいいわ。笑
ザ・美術品の風格。
どこかで出会ったことが、って思ったらこれは伊賀焼。懐かしい。
現代アート。モデルは親指?
国宝の油滴天目茶碗が展示されていました。
過去の所有者の名をみたら、若狭酒井家の名がありました。巡り巡っていまはここの美術館に。
今回の体験で最も面白かったのは出入口付近にある映像ルームにあるこれ。
実際の油滴天目茶碗のレプリカを横の穴から手をいれて持つことができ、その動きに合わせて目の前の4Kモニターで360度の角度から茶碗を鑑賞することができます。映像そのものより、お茶碗が思っていた以上に「ずっしり重かった」ことが印象深いです。
美術館にはカフェが併設されています。当初はここでコーヒーでも飲もうかと思っていたのですが、展示品に見入りすぎて気がつけば4時半に。カフェは閉店して入れませんでした。5時に外へ出てもまだ青空が見えます。日が長くなりました。カフェに入れなかったので前のベンチに座って新緑を眺めて少し休憩してから帰りました。