今年のゴールデンウイークは遠方への旅行はせずに、自宅のある京都府南部から日帰り圏内にあるところへ出かけることにしました。

 

昨日、5月2日は高槻市内へ行きました。自宅からは阪急電車で10分程度と近く、まだ城下町のあたりには行ったことがなかったからです。阪急高槻駅から高槻城公園までにある歴史スポットを観ながら歩きました。

 

最初に訪れたのが駅近くにある理安寺。高槻城主・松平家の菩提寺。

 

 

境内の植え込みの上に白いものが。笑 お天気が良いのでいろいろ干してありました。狭い境内ですが立派なソテツや松の木がありました。

 

 

カトリック高槻教会。

 

この像は高槻城主だった高山右近。

 

キリシタン大名というとまずこの人の名前を連想しますが、この方、最後は徳川幕府の国外追放令でマニラに追放され、そこで亡くなったのですね。この教会の建物がどこかフィリピンにある教会ぽかったのはマニラ郊外の大聖堂を模して建てられているためだそうです。

 

秀吉~徳川幕府のキリスト教徒迫害は峻烈を極めました。九州のキリシタン迫害などどの歴史を知った時はとても悲しい気持ちになりましたが、もっと大きな視点で考えると私はこれは正しい政策だったと思います。あのままキリスト教が広がるのを許していたら日本は植民地にされていたかもしれません。それ以前にも何万人もの日本人がポルトガル商人によって奴隷として海外に連行されていました。末端で宣教する人たちは善意の人たちであってもその背後には国家のどす黒い欲がうごめいてたと思います。

 

 

 

高槻城公園まで来ました。かつて天守があっただろうところには立方体の現代建築が。芸術文化劇場でした。この日はライブがあったらしく、開演前で非常に多くの人が並んでいました。

 

 

高槻市では毎年GWの2日間を高槻ジャズストリートというイベントを開催しているそうです。それで駅から公園に至るまでお祭りのような人出と盛り上がりだったのかと。あちこちでも野外ライブが行われていて音楽が聞こえてきました。

 

公園へ。

 

 

どこも新緑がきれいです。

 

 

大道芸。

 

お店もたくさん出ていました。

 

 

 

歴史民俗資料館。

 

江戸中期の商家を移築復元した建物です。生活道具などが展示されていました。入館無料です。

 

 

 

新緑がきれいだけどとにかく人が多い!

 

 

 

花手水の代わりに生け花。

 

ここでも能舞台でライブしてました。ジャズって心の躍動や生きる喜びなど人間の「生の感情」みたいなのをよりストレートに表現してる感じがします。

 

 

 

公園近くにあるしろあと歴史館へ。ここも入館無料。

 

高槻って京都と大阪の中間にあってどちらにも電車で15分くらいでいけてとにかく便利な場所ということくらいしか知らなかったので、いろいろ勉強になりました。

 

 

 

館員さんとの会話で興味をもったのが戦国武将・三好長慶でした。畿内を治めたこの人物は信長の先駆けとなった天下人でした。京都ではなく高槻にある芥川城という山城に政庁をおき近畿を支配したというところも興味深いと思いました。芥川城には三好長慶の家臣であった松永秀久も居住していたそうです。松永秀久って腹黒のイメージしかなかったのだけど館員さんの話を聞いているとそれが覆る感じで。芥川城は山城には珍しい初期の石垣が残っているそうです。30分程度で登れるそうなので一度いってみたいと思いました。

 

 

昨日の午後、半日の散策を簡単にまとめてみました。