京都・岡崎にある美術館へ村上隆さんの企画展を観に行ってきました。村上隆さんのお名前はひと昔前のルイ・ヴィトンとのコラボくらいしか知りませんでした。日本画を専攻され、日本の文化、絵画への深い造詣というバックグラウンドを持ち、マンガやアニメなど「現代の日本」の美術を世界に発信されている方ということを強く感じた企画展でした。

 

入り口にあるこの巨大展示はすごい迫力でした!壁一面の桜の花も圧巻で。

 

展示作品の全て撮影可能でした。SNS時代のいまはこういう企画展が多いですが全部の作品を撮影OKというのは珍しいかもしれません。でもこれらをネットでみて、こんなものか、って思って満足したらもったいなすぎると思いました。写真では現物展示のインパクトや演出の美しさとか感動が10分の1くらい、いやもっと?目減りしてしまいます。わざわざ出かけてみる価値があると思いました。

 

 

 

屋外の日本庭園の中に巨大なも展オブジェが。

 

 

 

足元のトランクはルイヴィトン。コンテナくらいありそう。

 

 

屋内展示を観に行きます。

 

最初に出迎えてくれた作品は13m幅の作品です。江戸時代に描かれた洛中洛外図屏風を引用したものでよく見るとあちこちに村上隆アートがあります。

 

 

ここにもいる~

 

 

 

 

 

 

 

こちらは大きな暗室に展示された京都の街を表わす四神相応の展示。

 

 

 

 

いまの日本の文化を表わすのはこういうアニメとかマンガ。昔の外国人が浮世絵にときめいたように今の世界の人はこんなキャラクターに惹かれるということなのか。

 

 

 

 

 

 

現代の風神雷神図。教科書で知っている風神雷神の姿も現代版になるとこんなにかわいいものになるのですね。後世の日本人がいまの時代を振り返ったときに「こんなゆるゆるな雰囲気の時代だったのだな」って思うことになるのではという解説がありました。

 

芸術はいま生きている時代を反映するもの。モダンアートも今回はめっちゃわかりやすいし、共感する部分がいっぱいあって観ていてとにかく楽しかったです。教科書で学んできた歴史の中の芸術作品らもきっと当時は高尚なことなんてわからなくても、見ているだけでわくわくして、面白い!という気分で鑑賞されていたのだと思います。

 

 

 

 

18mの雲龍図。曽我蕭白作品に衝撃を受けて挑んだというもの。

 

 

村上隆さんといえばこの作品のイメージ。

 

 

 

 

 

 

 

十三代市川團十郎白猿襲名披露興行で作成された祝い幕。南座でも披露されたそうです。

 

 

勧進帳をはじめ市川團十郎の得意の場面がそれぞれ描かれています。

 

 

もっともっと観てみたかったな~って思う展示ばかりでした。今回初めて訪れた京セラ美術館。鑑賞後はちょうどお昼ごろだったので館内のカフェでランチをいただきました。続きます。